7月7日は、織姫と彦星が年に一度だけ会うことができる「七夕」。そんな七夕に欠かせない(?)もののひとつに「七夕飾り」がありますが、いつからいつまで飾っておくべきなのか、ご存知でしょうか?

七夕は子どもの成長を感じられるイベント

3月3日のひな祭りには「ひな人形」、5月5日のこどもの日には「こいのぼり」や「五月人形」など、日本では季節の行事に合わせた飾りがありますが、七夕には願い事を書いた短冊を笹に飾るのが一般的になっています。


七夕飾り用の笹はサイズや価格もさまざまで、ホームセンターやお花屋さんだけでなく、最近ではスーパーや100円ショップなどで見かけることもあり、毎年自宅に飾っているという人も多いのでは?

子どもの将来の夢など普段あまり話さないことも何となく見えてくるし、字が上手になるなど子どもの成長を感じられる七夕飾りは、子育ての一環としても大きな役割を果たしますよね。

だけど、もしかしたら“願い事が叶わない”飾り方をしてしまっているかも…。


七夕飾りは“一夜飾り”が基本

たとえば、新年に玄関などに飾るお正月飾りは、ぎりぎりになってから飾ると縁起が悪いなんて言われていますが、七夕飾りはその逆なのだとか。

7月6日に七夕飾りを飾って神様を迎え、七夕当日の7月7日に七夕飾りを川や海に流すというのが日本古来の習わしで、前日、つまり7月6日の夕方~夜にかけて飾るのがよいとされています。

ちなみに、「神様がいるうちに七夕飾りを片付けないと、願い事が叶わない」という説もあるとかないとか…。


捨てる前に思い出を残す

とはいえ、子どもたちがせっかく一生懸命作った七夕飾り。
“一夜限り”にしてしまうのは、やはりもったいないですよね。ネット上のママの声に耳を傾けてみると、みなさん一週間くらいは飾ったままにしている様子。“一夜飾り”という基本のルールはあるものの、あまり気にしていない人が多い印象です。

また、子どもたちが作った七夕飾りをそのまま捨ててしまうのはもったいないし、なんだか気が引ける…。そんな時は、子どもと七夕飾りを一緒に写真に写したり、短冊だけをスクラップしたり、色んな工夫をして思い出を残しているみたい。たしかに、これらの方法で形に残しておけば、後から見返した時も楽しそう!

実際、七夕の習わしとされているような七夕飾りの飾り方はしないかもしれませんが、ご参考まで。
ママもパパも、そして子どもも、みんなの思い出になる七夕を迎えられたらいいですね。
(文・三軒茶屋すみ子/考務店)