©水木プロダクション「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の映画が話題になっている中、2024年1月20日(土)から、そごう横浜店 6Fのそごう美術館で「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」がスタートします。国民的な漫画作品「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親である水木しげる氏の生誕100周年を記念した展覧会で、会期は3月10日(日)までです。


【目次】

生誕100周年で約100点の妖怪画が集合

1922年に生まれた水木しげる氏は、太平洋戦争で激戦地であるラバウルに出征し、爆撃を受けて左腕を失いました。復員後に紙芝居作家となり、その後に漫画家に転向します。特に妖怪に関する造詣が深く、2015年に亡くなるまで「ゲゲゲの鬼太郎」「日本妖怪大全」「河童の三平」「悪魔くん」など数々の名作を描きました。

そごう美術館、妖怪画を描く手法も紹介される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」が開催
水木しげる氏 ©水木プロダクション本展は約100点の妖怪画が集まり、それらを描く具体的な3つの創作手法も初めて紹介される内容です。江戸時代の「画図百鬼夜行」(鳥山石燕)や、昭和初期の「妖怪談義」(柳田國男)など、水木しげる氏の蔵書から妖怪文化の歴史についても紹介されます。

そごう美術館、妖怪画を描く手法も紹介される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」が開催
柳田國男「妖怪談義」修道社/1958年 5版(初版1956年)水木しげる蔵
貼られた付箋や鉛筆でのメモ書きは水木しげる氏によるもの

4つの章で構成された展示内容

展示は4章に分かれた構成です。第1章「水木しげるの妖怪人生」では、同氏が妖怪にこだわり続けた理由の片鱗が探られており、第2章「古書店妖怪探訪」では、妖怪関連の書籍を展示して絵師や研究者などの “妖怪文化人” についての紹介が展開されます。

そごう美術館、妖怪画を描く手法も紹介される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」が開催
「あかなめ」©水木プロダクション第3章「水木しげるの妖怪工房」は、水木しげる氏の妖怪画の創作手法について深掘りするパートです。「絵師たちからの継承」「さまざまな資料から創作」「文字情報から創作」という3つのパターンに分けて考察が加えられています。

そごう美術館、妖怪画を描く手法も紹介される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」が開催
「がしゃどくろ」©水木プロダクション第4章「水木しげるの百鬼夜行」は、水木しげる氏が描いた妖怪画をたっぷりと楽しめる内容です。「山」「水」「里」「家」と、それぞれに棲む妖怪ごとに展示されます。

そごう美術館、妖怪画を描く手法も紹介される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」が開催
「一反木綿」©水木プロダクション
そごう美術館、妖怪画を描く手法も紹介される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」が開催
「海坊主」©水木プロダクション

映像・ARコーナー・グッズ販売も展開

そのほかにも、水木しげる氏のインタビュー映像(提供:NHK)を含む各種の映像や、ARコーナー「妖怪カメラ」などが用意された充実の展覧会です。「妖怪カメラ」では、XR観光体験アプリの「ストリートミュージアム」〈妖怪カメラAR〉を使って、隠れている妖怪を探し出しながら写真撮影ができます。

さらに、今回の展覧会キービジュアルを起用したグッズも数多く販売されます。
“百鬼夜行感” のあるイラストで、多彩なアイテムへと展開されており、水木しげる氏のファンや “妖怪好き” は必見です。

そごう美術館、妖怪画を描く手法も紹介される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」が開催
多彩な展覧会限定グッズが登場■期間:
2024年1月20日(土)~3月10日(日)

■開催場所:
そごう美術館
神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6F

■問い合わせ先:
そごう横浜店
url. https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

そごう美術館、妖怪画を描く手法も紹介される「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」が開催
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