◆目黒蓮主演「海のはじまり」
本作は、脚本を生方美久氏、演出を風間太樹氏、そして村瀬氏がプロデュースを務める、“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品。今の時代だからこそ伝えたい人と人との間に生まれる愛と、家族の物語を描く。目黒は物語の主人公・月岡夏を演じる。
◆目黒蓮「silent」から変化・“どこにでもいる人”の体現力
― 目黒さんとは、「silent」以来2度目のタッグとなると思いますが、改めて本作で感じた目黒さんの魅力を教えてください。
村瀬:「トリリオンゲーム」の目黒さんってかっこいいですよね。Snow Manとして歌番組に出ているときの目黒さんもかっこいい。どちらも夏とは全然違います。それがもう、すごいことです。オーラの消し方っていうんですかね。その落差を作れてることがすごいです。夏は決してかっこ悪くはないのですが、“どこにでもいる人”。その“どこにでもいる人”になりきれる力が「silent」の想のときよりもより強くなったと感じます。
そして、このドラマはとにかく共演者の方々が全員すごいんです。有村架純さん、古川琴音さん、池松壮亮さん、大竹しのぶさん…と技術だけでなく心でお芝居をする素晴らしい役者さんたちと一対一で対峙して芝居をすることで、目黒さん自身の芝居もどんどん良くなっているなと感じます。泉谷星奈ちゃんには大人の役者には出せない良さがあって、星奈ちゃんと向き合っていることも目黒さんにとっては良い刺激と経験になっているんじゃないでしょうか。極め付けは、第8話から登場した夏の実父役の田中哲司さん。田中さんと向き合ったことで、また1段階成長した感じがしています。
◆池松壮亮、目黒蓮を絶賛「素晴らしい役者さん」
― 目黒さんの演技を見ていて驚いたシーンや印象に残った場面はありますか?
村瀬:目黒さんは、相手ごとに表情が変わります。夏があまり喋るタイプではないのでセリフは少ないですが、相手から受けた時の表現が圧倒的に広がっています。例えば1話で朱音(大竹)に「想像はしてください。今日一日だけでも」と言われた時や、カフェで弥生(有村)に「私、殺したことがある」と言われて何も言えなくなった時の夏の表情は、今までの彼のお芝居にはなかった領域に入っていたと思います。
池松さんは、目黒さんのことをすごく絶賛していて「素晴らしい役者さんだ」とよく言っています。池松さんとは、第1話から2人で話すシーンがありましたが、6話、7話でガッツリ向き合うシーンがありました。目黒さんも池松さんと対峙した時に「聞いてください!池松さんの芝居やばいです!」と言って、目黒さんから見た池松さんの凄さを僕に話してくれました。そして、池松さんから少しでも学びたいとも言っていました。おそらく、目黒さんは池松さんとの芝居を通して、そこで何かを感じ、それを吸収して取り入れて少しずつ自分のものにしているのだと思います。
★Vol.3へ続く!(modelpress編集部)
◆「海のはじまり」最終話あらすじ
ベッドではなく床に敷いた布団で目を覚ます月岡夏(目黒蓮)。海(泉谷星奈)のランドセルやぬいぐるみが視界に入るが、海の姿はない。「…海ちゃん」と呼びかけるが、返事はなく、部屋は静まり返っている。
その頃、南雲家で目を覚ました海は、寝起きのまま居間へやってきて「夏くん…」と呼びかけるが、そこには朱音(大竹しのぶ)と翔平(利重剛)がいるだけで、夏はいない。朱音から「自分で帰らないって言ったんでしょ」と言われ返す言葉のない海。
パジャマ姿のまま寝そべっている海に、朱音と翔平は「朝ご飯を食べようよ」と声を掛けるが、海は「…食べたくない」とそっぽを向く。
やがて、夏のスマホに弥生(有村架純)から着信が入る。夏が電話に出ると、弥生は海からの伝言があると夏に告げ…。
【Not Sponsored 記事】