【モデルプレス=2024/10/10】テレビ東京系木ドラ24「チェイサーゲーム W2 美しき天女たち」(毎週木曜深夜24時30分~)で菅井友香とともにW主演を務める女優の中村ゆりか(なかむら・ゆりか/27)。モデルプレスのインタビューでは、ドラマへの反響やアドリブシーンについて語った。
【モデルプレスインタビュー前編】

◆「チェイサーゲーム W2」世界中で話題に

2024年1月期に放送された「LGBTQ+」「労働問題」「セクハラ」などの社会課題に鋭く切り込んだドラマ「チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ」の続編となる今作。同局では初となる“レズビアン”を主役にした復讐愛憎劇として放送すると、ハラハラ・キュンキュン・ドロドロの落差激しいスピード感あふれるストーリーや、菅井演じる主人公・春本樹(はるもと・いつき)と、中村演じるもう1人の主人公・林冬雨(はやし・ふゆ)の美しい掛け合いが話題を呼び、日本のみならず世界中で人気を博している。

シーズン2では、シーズン1では語られなかった樹と冬雨が別れた後から再会するまでの1年の空白期間、そして再会後の2人を軸に繰り広げられる様々な人間模様が描かれているが、そんな撮影の様子や反響への思いなどを聞いた。

◆中村ゆりか「チェイサーゲームW」でのアドリブシーン

― 「チェイサーゲームW」のシーズン2が発表された時、率直にどう思いましたか?

中村:周りのファンの方々の応援が大きかったのかなと思うので、感謝です。シーズン2が決まった瞬間、スタッフさんもすごく熱を持ってドラマ盛り上げようとしてくださっているのが私たちにも伝わって「みんなでシーズン2を盛り上げていきたいね」という意気込みになって、本当に光栄な気持ちで臨めました。

― シーズン1では菅井さんとの実際の距離も回を重ねるごとに近くなっていると感じましたが、シーズン2での撮影でさらにパワーアップしたなと感じる場面はありましたか?

中村:シーズン1に比べたら、もっとシーンについてお互いに話し合ったり、すごく気持ちよくお芝居をしやすい環境を作ったりできたので、シーズン2ではさらに2人の距離が近くなりました。

― 元々シーンに対する提案などは、共演者や監督にするタイプなんですか?シーズン1よりもより話し合いができるようになった理由はあったのでしょうか?

中村:気になったり、ここわからないなって思ったりしたらすぐに言っちゃいますね。シーズン1で1度一緒にドラマを乗り越えた人たちだから、みんなが「助け合おう」という気持ちになったのだと思います。現場は温かいし、割と大変な撮影期間でも、背中押し合いながら乗り越えてきた感じです。

― シーズン1でもかなり距離が近く、濃厚なシーンもありましたが、撮影前にお2人で話していることや、お2人の提案がドラマにも反映されているアドリブのシーンなどもあれば教えてください。

中村:シーズン1では、そのシーンに描かれてないアドリブのシーンがありました!アドリブのシーンは菅井さんと2人で相談しながらやっていたのですが、パフェを食べさせ合うシーンもずっとカットがかからなかったので、後半の方はアドリブです(笑)。でもそれが放送でも使われていて、樹と冬雨の関係性はこうなんだなとよりわかったので、そのままほのぼのとした感じをシーズン2でも出すようにしています。


◆中村ゆりか、海外からの反響を実感

― このドラマは日本だけではなく、海外からもかなりの人気で、中村さん、菅井さんそれぞれはもちろん、お2人を応援する声もとても熱いと思います。反響は実感していますか?

中村:すごく実感しています。SNSへのコメントが海外の言葉で届くことも増えて、海外でもドラマがこんなにも響いてくれているのはすごく嬉しいです!ファンサイトページにも海外からアクセスしてくださる方もいて、日々そういう声にパワーをいただいています。また海外でのイベント増えてきて、実際にファンの皆さんに直接お会いできるのもとても楽しみなんです。

― シーズン2が放送されるほどの反響ですが、当初シーズン1の放送開始前、同性愛を題材にしたストーリーを演じるにあたって不安などはありましたか?

中村:特に不安はなかったです。いつも演じるのは全く違った役柄なので、その都度考えたり調べたりして学ぶことが多いのですが、同性愛者の役だから難しいとは捉われないようにしていました。キスシーンなども、男女で変わる部分はなかったかもしれないです。女性ならでは気品があるイメージなので、美しく見せるのには女性同士が合っているなとも感じます。

― 絡みのシーンもご自身でモニターを見て研究されたんですか?

中村:自分でモニターを見るのはちょっと恥ずかしくて…。でも、目の前に好きな人がいて、心が揺らいだからキスをしたという気持ちはいつも変わらずに演じています。

― 菅井さんとは、撮影の前後はどのような会話をしているのですか?

中村:お互いに慣れてはいないので「あっ」という感じです(笑)。あとは「お疲れ様、頑張ったね」と支え合うような言葉をかけています。


◆中村ゆりか、菅井友香に救われたこと

― 菅井さんはシーズン1当時アイドルを卒業して初めてのドラマで、同性愛者役も初めてでした。様々なインタビューで中村さんが撮影中に菅井さんを気遣っていたことが明かされていましたが、逆に中村さんが菅井さんに救われたことなどはありましたか?

中村:現場にいる時はちょっと緊張したり、シーンの影響で浮き沈みが激しかったりがあると思うのですが、それを鎮静してくれるというか、なんかちょっとホッと安心感を与えてくれるような空気感を作ってくださっていたなと思います。ありのままの自分を持って現場にいてくださっていたので、私も変に気を遣わずにありのままの自分の立ち振る舞いができたし、これはやっぱり菅井さんのおかげでもあると思います。撮影現場自体もほんわかとした優しく温かい空気でした。

― 中村さんもほんわかしていますよね。

中村:空気の流れが落ち着いているかもしれないです(笑)。役ではインパクトをつけてもらうような役が多いので、普段話していたり、実際に会ったりすると「あ、違うね」とよく言われます(笑)。菅井さんとも、撮影の休憩中にお菓子が置いてあるスペースにちょこちょこちょこと行って一緒に食べたり、そういうラフな姿だったりが可愛いですね。

◆中村ゆりか、エンディングテーマ「L.o.v.e.」は「リアルな恋模様を描いている」

― 中村さんが書き下ろした楽曲「L.o.v.e.」がエンディングテーマとなっていますね。樹に対する思いを冬雨目線で描いたということですが、1番心を込めたポイントはどこですか?

中村:今回のドラマは、前作と違って冬雨の感情がすごく揺れ動くので、好きな気持ちや嫉妬などのリアルな恋模様を描いている歌詞が多いです。実際に台本にも書かれているお互いの思い出とかも歌詞に入れているので、すごく可愛く仕上がっているし、音楽を聞いただけで「あのシーンのことかな」と思い起こしてもらえるような歌になっているんじゃないかなと思います。どんな状況や環境だとしても、恋することは尊くて、好きという気持ちは大切にしてほしいなと思っています。
この曲をドラマや音楽やMVなど聞いていただいたり、見ていただいた方から、片思いで悩んでいる時にパワーになれたと、沢山声もいただいてとても嬉しかったです。

― 出会いから交際時についても描いたシーズン2では、どこを楽しみにして欲しいですか?

中村:シーズン1前よりも、大学の回想シーンは深く掘り下げて描かれているので、 そこは楽しみに見ていただきたいなと思います。樹と冬雨の人の出会いだったり、2人がどういう風に付き合っていたのかだったりが本当にわかりやすく描かれているので、見てもらえると嬉しいです。

インタビュー後編では、美しさの秘密を明かしてくれたほか、これまでの苦悩や葛藤、それを乗り越えて思う夢を叶える秘訣を語っている。(modelpress編集部)

◆中村ゆりか(なかむら・ゆりか)プロフィール

1997年3月4日生まれ、神奈川県出身。2011年「5windows」(主演)デビュー。ドラマ「家族狩り」や2015年放送のNHK朝ドラ「まれ」への出演で注目を集め、映画「賭ケグルイ」、ドラマ「ギルティ」、ドラマ「完璧ワイフによる完璧な復讐計画」(W主演)などに出演する。2022年に音楽活動を開始し、シングル「浮ついたHeart」でメジャーデビュー後、海外でもアジアを中心にイベントを開催。2024年は主演ドラマ「社内処刑人」で挿入歌にも抜擢。女優だけでなく、アーティストとしても大きな注目を集めている。 2024年1月放送「チェイサーゲーム W パワハラ上司は私の元カノ」(W主演)に引き続きSeason2もスタート!Season2のエンディング曲「L.o.v.e.」も決定している。

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