◆藤原竜也主演「全領域異常解決室」
本作は、身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」(通称「全決(ゼンケツ)」)という世界最古の捜査機関が解決していく本格ミステリードラマ。主人公・興玉雅(おきたま・みやび)を藤原竜也、「全決」へ出向を命じられた警察官・雨野小夢(あまの・こゆめ)を広瀬アリスが演じる。
福本演じる豊玉妃花(とよたま・ひめか)は、さまざまな事件現場に現れる謎多き女性。謎の神・ヒルコだと思われていたが、第5話では「全決」側であることが明らかになった。
◆福本莉子、アメリカの“全領域異常解決室”は知っていた
― 今作のお話を聞いたときの感想を教えてください。
福本:タイトルを聞いたときに、以前、アメリカの全領域異常解決室について調べた事を思い出しました。神様や超常現象が絡んでくるという今までにない発想や展開だったので、すごく面白そうだと思いました。
― アメリカの全領域異常解決室についてはなぜ調べていたのですか?
福本:アメリカの全領域異常解決室が「未確認飛行物体を確認した」と発表しており、「本当?」と気になり調べました。調べたところ本当に言っていたのですが、その後否定していました(笑)。
◆福本莉子が考える豊玉妃花の魅力
― “謎多き女性”という役どころですが、実際に演じて感じた彼女の人間的な部分はありますか?
福本:最初はどういう人物なのかが見えなかったのですが、第6話で豊玉がどういう思いでこれまで行動してきたのかが分かったので、すごく行動力があって、情があって、仲間思いな女の子なんだな、と感じました。
― “謎多き女性”を表現するうえで心がけていたことはありますか?
福本:監督からは「ミステリアスな方向性で」と言われていたので、何を考えているのかよく分からないような表情や、なぜか笑っている、みたいなところを意識しました。行動自体が謎ですし、1話の登場では顔が歪んでいたりするので、普通の人間ではないことはなんとなく分かると思います。
― 実際に演じてみて感じた豊玉の魅力をお聞かせください。
福本:自由で何にも縛られていないところです。豊玉は「全決」に出入りはしているのですが、正式なメンバーではないので、最初の方は1人で事件現場に行ったり、自分なりにヒルコをおびき出そうとしたりしていました。そういう、自分で積極的に行動できるところは強みだと思います。あとは、能力が強いところも魅力です(笑)。
◆福本莉子「全領域異常解決室」周りからの反響明かす「興味を持って観てくれていて」
― 特殊なテーマを題材にした作品ですが、撮影に入る際の心持ちに違いはありましたか?
福本:オリジナルストーリーでオリジナルキャラクターですし、その中でも「豊玉は一番自由にやっていいよ」と衣装合わせの段階で言って頂いたので、どうしようか悩んでいました。特に最初はどういう人なのか分からないという演出だったので、すごく難しかったです。
― 監督から指導を受けたことはありますか?
福本:本当に自由にやらせていただいています。強いて言うのであれば、たびたび関西弁が出てきてしまうのでそこを直していただいていました(笑)。
― 周りの反響はいかがですか?
福本:友人や、お仕事でご一緒するスタッフさんも観てくださっているのですが、「何?どういう役?」「ヒルコなの?」とすごく言われます(笑)。
◆福本莉子、藤原竜也&広瀬アリスの印象
― 藤原竜也さん、広瀬アリスさんとの共演で感じたことをお聞かせください。
福本:藤原さんはセリフがたくさんあるのに、それを感じさせないくらいテンポよく喋られているのを見て、すごいなと思いました。リハーサルの段階で既に完璧なのですが、本番ではスイッチが入って「さっきと全然違うな」というのが分かるんです。それを間近で目を見てお芝居させていただける時間は、贅沢だと感じます。
広瀬さんは撮影の合間にたくさん話しかけてくださって、「お休みの日何しているんですか?」とお聞きしても快く答えてくださるので、お姉さんみたいな感じです。
― 共演者の方とは超常現象についてお話されましたか?
福本:します(笑)。小日向(文世)さんが、ずっと「地底人がいる」という話をしてくださっています。誰も見たことがないからこそ、本当にいるのかもしれないですし、100%否定はできないと思います。「全決」の話もフィクションですが、本当にあってもおかしくないと思っています。
― 福本さんは超常現象を信じていますか?
福本:やはり人知を超えた何かはあると思いますし、感じたこともあります。飲食店でお手洗いにいたとき、扉をコンコンとされたので出たら誰もいなくて、一緒に来ていた友達に「さっきコンコンした?」と聞いたら「してないよ」と言われて、そこから右側だけ鳥肌止まらなくなっちゃって。
◆福本莉子、韓国風・「デスノート」ミサミサ風…ビジュアルのこだわり
― 何かを食べているシーンが印象的ですが、こだわりを教えてください。
福本:3話ラストの人が飛び降りてくるところでドーナツを食べているシーンは、口の周りに粉砂糖が付かないように気をつけていました(笑)。セリフを言ってから食べる場面が多かったので、タイミングを探りながら演じていますし、食べている物が綺麗に見えるように意識していました。
― 豊玉はビジュアルが印象的ですが、こだわりをお聞かせください。
福本:毎回衣装さんが素敵な衣装を持ってきてくださって、それに合わせてヘアメイクをしていただいているので、ファッションやヘアメイクを楽しんでいる今どきの女の子の感じがして毎日楽しいです。デザートも流行っているものばかり食べているので、可愛らしいものが好きなんだな、と思っています。
― アイデアを出している部分はありますか?
福本:“可愛い豊玉”を目指してフィッティングをしてみて、靴や靴下の色などの細かいところまでみんなで考えて作っています。衣装で“豊玉スイッチ”が入る部分もあります(笑)。
― これまで出てきた中でお気に入りのスタイリングを教えてください。
福本:第2話でいちご飴を持っているシーンの服が好きです。赤いレースタイツがすごく可愛くて、ドラマでこういう服を着られる機会は今までなかったので嬉しかったです。
第6話の衣装・ヘアメイクは「DEATH NOTE」のミサミサ(弥海砂)を意識してみたんです。(藤原は映画「デスノート」シリーズで主演・夜神月役)
― そうだったのですね。
福本:はい。どこかでミサミサ風のスタイリングをやりたいねという話になり、初めて「全決」のセットで撮影する日にこっそりやったのですが、藤原さんには気づいてもらえませんでした(笑)。
今日の朝、撮影でお会いしたときに「なんか髪型違う?」と言われて、「毎回髪型は違います」と言ったら、「だからか!」と納得した様子で、今まで気付かれていなかったことを知りました(笑)。実はインナーカラーが入っているのですが、それもあまり気付いてもらえず、監督には第4話ぐらいで「あれ、入ってたっけ?」と言われました(笑)。本編に出てこない回想シーンも、細かく衣装や髪型が違うので、ぜひ見ていただきたいです。
◆福本莉子、笑顔の源は「人と話すこと」
― 思い出に残っているシーンはありますか?
福本:第5話の豊玉は“1人アベンジャーズ”のような感じで、めちゃめちゃ強いです(笑)。第5話を観た方々に「すごくかっこよかったよ」と言ってもらえました。
― お芝居をするうえで大事にしていることを教えてください。
福本:撮影前にしっかりと準備をして行きますが、現場では相手役の表情、そのとき発せられる言葉に集中することを意識しています。
― 笑顔が印象的な福本さんですが、笑顔の源をお聞かせください。
福本:人見知りはあまりなく、人と話すことがすごく好きなので、小さい頃から見ていた藤原さんや小日向さんたちと一緒にお芝居できるのがすごく嬉しくていろいろなことを聞きたくなってしまいます。皆さんとお話しさせて頂くことがすごく楽しいので、笑顔なんだと思います(笑)。
藤原さんには「どれくらい前からセリフを入れているのですか」とお聞きしましたし、お芝居の話だけでなく「休みの日何していますか」など、そのとき気になったことをお聞きしています。それこそ、私も「お芝居をするうえで大事にしていること」はすごく気になるので、今度小日向さんに聞いてみようかな、まだ地底人の話しか聞いていないので(笑)。皆さんすごく優しく見守ってくださって、輪に入れていただけるので嬉しいです!
― 最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。
福本:第6話でやっと「全決」の仲間入りできました。いよいよ「全決」とヒルコの全面戦争が始まりますので、ぜひ最後まで観ていただけますと嬉しいです!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆福本莉子(ふくもと・りこ)プロフィール
2000年11月25日生まれ、大阪府出身。2018年5月公開の映画「のみとり侍」でスクリーンデビュー。主な出演作はドラマ「消えた初恋」(テレビ朝日系/2021)、「赤いナースコール」(テレビ東京系/2022)、「トリリオンゲーム」(TBS系/2023)、「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(フジテレビ系/2023)、映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020)、「20歳のソウル」(2022)、「今夜、世界からこの恋が消えても」(2022)、「ディア・ファミリー」(2024)、「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」(2024)など。
◆「全領域異常解決室」第7話あらすじ
雨野小夢(広瀬アリス)は、自分が≪天宇受売命(あめのうずめのみこと)≫という神だと気づく。それを聞いて黙り込む興玉雅(藤原竜也)ら「全決」のメンバーたち。そして、話は4カ月前にヒルコによって消された料理研究家の大月比呂佳(田山由起)の「神隠し事件」にさかのぼる。彼女は糧食を司る≪大宜津比売神(おおげつひめのかみ)≫で、全決で頻繁に食事をふるまっていた。謎の神「ヒルコ」に仲間を消された全決メンバーは、必ずヒルコの正体を暴くと決意を新たにする。
神隠し事件の最初の被害者と2人目の被害者には交流があり、その後の2人目と3人目の被害者にも個別に親交があったことに気付いた興玉たちは、「ヒルコは神隠しをする前に、知り合いの神を聞き出しているのかもしれない」と仮説を立てる。大月と親しくしていた人物へ会いに行くことに。また、ヒルコの正体は神ではなく、人間ではないかという推測もする。飛鳥時代、厳しい修行の果てに、神としての記憶を消す「事戸渡し」を習得した人間がいたという。それは日本最古の呪術者とも、山岳信仰である修験道の開祖ともいわれる≪役小角(えんのおづぬ)≫だ。役小角が今の時代にも生きていて、ヒルコとして名乗っているのではないかと考えるが…。そんな時、ヒルコから「芹田正彦(迫田孝也)に天罰を下した」という犯行声明が届いていた。
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