◆「A Number—数」「What If If Only—もしも もしせめて」
本作は、Bunkamura が日本と海外のクリエイターの共同作業のもと、優れた海外戯曲を今日的な視点で上演する企画に取り組んできたDISCOVER WORLD THEATREシリーズの第14弾。現代イギリス演劇を代表する劇作家の1人キャリル・チャーチルの名作『A Number—数』、そして2021年に発表したチャーチルの最新作で、日本初演となる『What If If Only—もしも もしせめて』の2作品を連続上演する。
『A Number—数』は、人間のクローンを作ることが可能となった近未来を舞台に、秘密を抱え葛藤する父(堤真一)、そしてクローンを含む3人の息子たち(瀬戸)が織りなすドラマを描く。本作で瀬戸は堤と初共演となる。この日は、『What If If Only—もしも もしせめて』に出演する大東駿介と浅野和之も出席していた。
◆瀬戸康史、1人3役挑戦の心境
堤が「まだまだ稽古をしたいなというくらい」と心境を明かしたことを受けて、瀬戸は「稽古が本当にあっという間で、堤さんと同じように、もう半月くらいは稽古をしたかったなっていう気持ちが正直あります」とコメント。「僕は3役を演じるんですけど、言えることがあまりなくてですね。ぜひ見ていただいて、ご理解いただければなと思います」とも語った。
また瀬戸は「僕が今着ている衣装、そして髪型が、3役のうちのどれなのかを劇場でチェックしていただきたい」としたうえで「本当に言えることがめちゃくちゃ少なくて。今回3役を演じるにあたって、体の使い方、座り方とか、いろんなことを工夫しながら、稽古の中で見つけていきながら、作ってきました」と稽古期間を回想。「苦しい作品ではあるんですけれども、もしかしたら最後には希望の光が少しだけ見える作品なのかなと、僕は思っていますので。皆さん、『自分ってなんなんだろう?』とか、そういうことを感じていただける作品なのかなと思います」と本作の魅力を語った。
さらに瀬戸は「これから立ち稽古を頑張るかっていう日くらいに、ダイトゥー(大東)さんが『もう俺たちは通し(稽古)なんで』っていう言葉をかけて去っていったのが、すごく印象的で。そこからの焦りが半端じゃなかったです」と笑顔。作品の尺が半分ほどの時間である大東は「ごめんな」と笑顔を見せ、瀬戸は「この2つの作品って、シンクロしないようで、どこか繋がっているみたいな。不思議な感じです」とも話していた。(modelpress編集部)
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