◆藤井直樹、単独初主演の心境
本作は、平居紀一による第19回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞した同名小説の舞台化で、脚本・演出を岩崎う大(かもめんたる)が担当。ヤクザの下っ端の冴えない日常が、一体の他殺体の発見から変わっていき、衝撃のラストに繋がるまでを描く。この日は共演する岩崎、和田琢磨、波岡一喜、内博貴も出席した。
主人公の市岡真二を演じる藤井は「真二はヤクザの末端で、ちょっとクールなイメージがありつつ、ちょっとけだるさもあるんですけど、ヤクザとしてのギラギラ感も持っている」「だるさもありつつ、ギラギラ感を出すっていうのが、ちょっと難しいなと思いながら、頑張ってなんとか仕上げてこれたかなと思います」と笑顔。自分にはないキャラクターなのではないかと投げかけられると「アイドルとして仕事に挑んでいる時の気持ちは、ある種ギラギラしているところはあると思うので」「そこを(ヤクザと)ちょっと置き換えてやってみたら、こんな感じなのかなみたいなものも、少しずつ出てきたかなと思います」と手応えを感じている様子だった。
初の単独主演について、藤井は「めちゃくちゃ緊張して、ずっとソワソワしているんですけど、本当に心強い皆様に支えていただきながら、ここまで来れたかなっていう感じはしています。まだ本番前ですけど」と照れ笑い。ヤクザ役に対する思いを問われると「想像がすごくつきにくかったんですけど、最初に小説を読ませていただいて。推理が好きなのかな?っていうところとかは、僕も結構好きなところがあるので。自分の中の似た要素とかを少しずつ出しながら、自分にない要素も。それこそう大さんとかにアドバイスとかをいただいて」と振り返っていた。
稽古について、藤井は「仲良くしようみたいな感じで何かしたとかじゃないんですけど、自然といい空気に」と回想し、岩崎のことは父親のように思っていると発言。
◆藤井直樹、ヤクザとリンクした瞬間
真二の仲間・草塩悠人役の和田は、ある日の稽古で藤井を一瞬怖く感じたと明かし、岩崎は藤井がヤクザとリンクした瞬間=ガラの悪さが出た瞬間だったと補足。藤井は「なかなか『ガラが悪いよ』って言われて嬉しくなったことないですけど、唯一嬉しい瞬間でしたね」と笑顔を見せた。
現場では「藤井ちゃん」と呼ばれているという藤井について、先輩の内は「本当に頑張っているなと思いましたよ」と称賛。「『一生懸命やる子だな』っていう印象が昔からあったので、そのままの感じだったので、何も心配もせず。『分からないことがあったら、いつでも聞いてね』っていう風に言って、見守っていた感じですかね」と語った。
また、かつて共演した舞台を振り返り「あの頃の舞台は、僕が藤井君のことをボコボコにしましたけど、今回逆でボコボコにされちゃうので」と笑顔。舎弟役だとしたうえで「そういうところもすごく楽しめるんじゃないかなという風に思っています」「あの頃は、美 少年ちゃんたちのファンからすると、僕のことは大っ嫌いだったと思うんですけど、今回のこの舞台を見ることによって、たぶん僕のことが大好きになると思う」とも語って、藤井を笑わせていた。(modelpress編集部)
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