<コントは設定が命>「役者がやる芝居コント」大森カンパニーのすごさ。

高橋秀樹[放送作家/発達障害研究者]

***

 「医者と警察のコントは厳禁ね。書いても採用しないから」

そう、強面のプロデューサーに言われてコントを書き始めて、もう41年ほどになる筆者である。医者と警察のコントがだめな理由は、ほうっておくと作家が書いてくるコントがそればっかりになってしまうからだ。医者や警察は切羽詰まった状況がよく起こる場所だから、設定が作りやすい。作家は怠け者なので、員数合わせのコントなど書くときは楽しようとして、だから冒頭のような注意になる。
<コントは設定が命>「役者がやる芝居コント」大森カンパニーのすごさ。
昨今のドラマも医者と警察のものばかりだが、「医者と警察のドラマはもういらないよ」とドラマのプロデューサーは言わないのだろうか。

コントは設定がその生命、骨法である。設定さえうまく考えればあとのセリフは転がってゆく。つい、夢中になって台詞を書き始めると、長々と書くことになって筆者は欽ちゃんこと萩本欽一にこう言われた。

 「おメェのセリフなんか言わないよ。設定さえ考えてくれればあとはオレたちが体でセリフを作る」

そういえば、70年代、筆者たちは、口立てで芝居を作るつかこうへいの芝居に夢中になったが、そのコントのような芝居(褒めているのである)の基礎を固めるために、役者は「コント55号」や「てんぷくトリオ」(作者は井上ひさし)の設定を借りて、稽古をしたと、伝記に書いてあった(「つかこうへい正伝」新潮社)。55号やてんぷくの設定ならたしかに、口立てで台詞を作っていくのに好都合である。

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