映画『さようならCP』の主人公に出会った脳性マヒ者たちの解放区「マハラバ村」

原一男[ドキュメンタリーの監督]

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 “ドキュメンタリーの監督とは、アジテーターであり、かつ、オルガナイザーでなければならない”

この先人の教えを私なりに実践したのが、疾走プロ第一作「さようならCP」(1972)だ。主人公は二人。横田弘と横塚晃一。二人とも「青い芝の会」のリーダー格存在だった。二人に始めて出会ったのは茨城県千代田村の閑居山「マハラバ村」。

障害者のことをもっと知りたいと願い、障害者関連の世界をアチコチ放浪していた途中で訪れたのが“脳性マヒ者たちのコミューン”を標榜していた「マハラバ村」。

そう、ここは脳性マヒ者(以下CPと略す)たちの解放区を目指していたのだ。開設者は、大仏空(オサラギアキラ)。れっきとした 閑居山願成寺という古寺の住職である。僧侶でありながら革命家を自称していた不思議な人物だ。

つまり、大仏空が、自らの革命理論に則って目を付けたのがCP たちの存在。重度の障害を持ち、しかも田舎であればあるほど障害者への差別構造に対して無知である。

横田弘などはまだ幼い頃、重度ゆえに家の恥ということで、ほとんど座敷牢のようなところに押し込められていたのだから。 そんな世間から隔離された CPたちを、ほとんど暴力的に家族から“拉致”、いや“救出”というべきだろう、連れ出してきて彼らを閑居山願成寺に住まわせた。 そして“革命思想”を叩き込んだ。

大仏空の革命理論とは、こうだ。

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2014年10月20日の芸能総合記事

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