「週刊文春」(文藝春秋)にスクープされた乃木坂46松村沙友理(22)の路上キス不倫騒動。相手は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)のグラビア担当編集者で、しかも既婚者というから、発覚するやファンには大きな動揺が広がった。

渦中の松村は同日、ラジオ『レコメン!』(文化放送)に生出演。そこで釈明を行ったが、相手の素性は知らず、出会いも街でのナンパだったという説明は、およそ信じがたいものだった。

 とはいえ直接本人の口から語られた謝罪。著者とすれば、すべてを鵜呑みに信じることにする。なぜなら、彼女の言葉が正しければ、それはつまり、「ナンパでアイドルと付き合えるということ」だからだ!

 報道を受け、乃木坂46の運営側から事情を聞かれた松村は、「新宿の紀伊國屋書店にある漫画コーナー」で声をかけられたことを明かした。実は"書店ナンパ"は著者も経験があり、書籍『実録! 美女ナンパ突撃ルポ やってみたらこうだった』(宝島社)にも体験ルポを書いている。


 書店は街でのナンパに比べ、静かで周りの目が気になるし、店内でのナンパ行為に後ろめたさもあるので声がかけにくい。しかし、勇気を出して声をかけると、1回も無視されることがなく、誰もが話はしてくれたという実績がある。ちなみに、街中のナンパでは、シカトが6割、話だけはしてくれるが3割、番号交換や食事ができるが1割という割合だ。

 私の場合は、漫画コーナーなら「オススメの漫画ありますか?」などと聞くが、松村の発言からは即意気投合している様子なので、察するに、その編集者は一声目からもっと具体的に漫画の内容に踏み込むような声をかけたと思われる。前述した謝罪などどうでもいいので、その辺をもっと掘り下げて、声かけの第一声はどういう言葉だったのか、店に連れていかれた手順はどのようなものだったのか、店はどういう場所にあるどんな料理屋だったのか、今後の参考にぜひ具体的に教えてほしかったものである...。

 だが、そもそもの問題は、アイドルに出会えるかどうかということだ。
著者は以前、池袋で"IT社長との結婚で話題になり(その後、離婚)、スリラー映画でハリウッドデビューも果たした美人女M・O"を目撃したことがある。テレビで見るよりも美しく、声をかけたかったが、周りにマネージャーや関係者らしき人物がいて、近づけなかった。惜しかったのが渋谷の代々木公園。友人とベンチで話していると、目の前に大きな犬を連れた美女がいた。よく見ると、なんと"今年実業家との結婚が報道された、犬好きで有名なスレンダーグラドルA・Y"だった。マスクもサングラスもせずに堂々と芝生で犬とたわむれており、完全なプライベート。
これはまたとない大チャンスと意気込み、声をかけようとしたが、そこに現れたのは彼氏とはちょっと雰囲気の違う男性。その男性はおそらくお兄さんかと思われるが、ともかく声をかけることができなかった...。しかしたとえ男性に怒られても、何かアクションを起こしておけばよかったと今でも悔やまれる。

 ナンパされる側から見ると、意外にも多くの女性芸能人が、その体験を語っている。たとえば、里田まい(30)は千歳空港で見知らぬイケメンから握手を頼まれると同時に電話番号を渡されたという。安室奈美恵(37)は、髪型を変えた直後に、安室だと気づかれずナンパされたらしい。
佐藤江梨子(32)は、自転車に乗った男から「お姉さん、後ろ乗ってかない?」というネタナン(ただ声をかけるのではなくひとひねり加えたナンパ)をされている。全員「断った」という話だが、ナンパをきっかけに交際したというのが芸人のシルク(年齢不詳)だ。阪神百貨店の前で「あまりの美しさに追いかけた」という男と付き合い、"週5で愛し合う仲"になったというのだからナンパも侮れない。

 2001年の小泉改革以降、日本は『格差社会』と呼ばれるようになった。いい女は金を持っている男としか付き合わず、人々は身分相応な場所に分類され、夢を見ることができなくなった。婚活パーティでも婚活サイトでも、必ず『年収』を記入する欄があり、そこで残酷に足切りされ、話すことすらままならない。
ましてアイドルと知り合えるなど、一部のIT社長などばかりで、一般人はお金を払って長蛇の列に並び握手してもらうのがやっとだ。この階級社会を超える唯一の手段が『ナンパ』だ。どんな男でも、書店で話しかければアイドルと付き合うチャンスが生まれる。松村の釈明がただの嘘ではなく、全ての男に夢を与えるジャパニーズドリームの話だと、著者は信じたい。
(文=郷田ゴー)

●郷田ゴー(ごうだ・ごー)
職業:ルポライター。恋愛研究家。

裏モノJAPAN、週刊プレイボーイ、週刊SPA!等に原稿執筆。
『5時に夢中!』(TOKYO MX)に多数出演。
過去に吉本興業で売れない芸人をやっていたことも...。
著書『今さら聞けない本当の恋愛入門』(宝島SUGOI文庫)
『実録! 美女ナンパ突撃ルポ やってみたらこうだった』(宝島SUGOI文庫)