21日放送のNHK木曜時代劇『ちかえもん』で、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の元メンバー・早見あかり(20)が、息をのむほど妖艶な姿を見せたと話題になっている。

 同作は、元禄時代に活躍した人形浄瑠璃作者の近松門左衛門が、さまざまな人と出会いながら傑作『曽根崎心中』を書き上げるまでを描いたもの。

近松を演じるのは、人気劇団を率いる劇作家の松尾スズキ(53)で、早見は小池徹平(30)扮する豪商の跡取り息子に恋心を寄せる"ワケあり遊女"を演じている。

 第2話となったこの日は、客に対して不愛想な対応をした早見を高岡早紀(43)演じる遊郭の女将がお仕置きをするシーンがあり、これに多くの視聴者が刺激を受けたようだ。

 劇中の早見は、常に襟元を大胆に開けた着物姿で色っぽい姿を披露し、冷めたような視線が印象的なキャラを演じている。その早見が、雨が降る中、着物をはだけさせながら木に縛りつけられるシーンに挑戦。憂鬱な表情を浮かべて気だるそうにタメ息をもらす姿はかなりセクシーで、ネット上の視聴者からも「色っぽすぎる」「思わず見惚れてしまった」「見ているだけでドキドキしてきた」などの声が寄せられた。

 制作発表会見では、色気を出すことに苦労していると語った早見。
これまでは女子高生役などの等身大の役柄が多かっただけに戸惑うこともあったのだろうが、劇中ではしっかりと存在感を示したといえそうだ。

「早見さんといえば、『自分はアイドルに向いていないので女優の道に進みたい』との理由でももクロを脱退した。当時はサブリーダーを務め、グループの人気も牽引してきた存在だっただけに『もったいない』との声も多くありましたね。しかし、それだけ彼女の気持ちも強く、グループを離れてからは着実に女優としてステップアップしている。

 すでに連続ドラマの主演も果たしていますし、今年はスウェーデンの劇作家・ストリンドベリの戯曲をもとにした舞台『夢の劇-ドリーム・プレイ-』で本格的な舞台に挑戦する。この作品は、地球に降り立った神の娘・アグネスが、人間との暮らしを体験してふたたび神の世界へ戻っていくというもので、早見さんはそのアグネス役を務めます。


 19日に行われた制作発表では、『すごく不安ですが、千秋楽を迎えたとき自分の中で何かが変わると思う』と力強く語っていましたが、『緊張や不安よりも"怖い"という言葉が今の気持ち』と涙を見せる場面もありました。舞台初出演にして主演という大役を担うワケですから当然なのかもしれませんが、アイドル時代に多くの観客を前にエンターテイナーとして輝いていたことを思えば、舞台度胸はありそうです。その経験を活かして存分にステージ上で躍動してもらいたいですね」(芸能ライター)

 女優としてひと皮もふた皮もむけつつある早見。まだ20歳とはいえ、NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』で主人公の妹役に抜擢されたこともあり、若い世代に限らず知名度を高めている。もちろん、今回の『ちかえもん』でインパクトを残すことできれば、さらに幅広い層へのアピールになるハズだ。

 新ドラマでの色っぽい姿が話題の早見だが、今後はさまざまな表情でファンを楽しませてくれることだろう。
本格派女優の道を一歩一歩進む彼女の快進撃は、まだ始まったばかりだ。
(文=kamei)