警察関係者は、「当て逃げは、ぶつけた側、ぶつけられた側ともに、すぐには気づけないケースが多く、実態を把握することが困難になる傾向にあります。当て逃げが起きたとしても、起きた時間や場所を特定できないこともしばしばです。またそもそも、いつの間にかできていた傷が、当て逃げによるものなのか判断しにくいこともあります」と話します。

たとえば路上で双方の運転中に起きた事故であれば、加害者がその場を去ったとしても、事故があった事実は明白になりやすいでしょう。しかし、駐車場などで「知らない間に傷ができていた」というケースでは、それが事故によるものなのか、あるいはドアパンチや荷物の接触によるものなのか、状況が明らかでないことも多いです。

このような事情により、当て逃げに関する確定的な数値を出すことは難しいのだと考えられます。

当て逃げ加害者が見つかるケースは「極めて稀」との声も

当て逃げの検挙率はどれくらい?被害者が100万円以上の修理費を負担する場合も…
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当て逃げ事故の加害者が特定されるケースがどれくらいあるのか、損害保険会社のサービススタッフに話を聞いたところ、「契約者の方が当て逃げをされて、加害者が見つかることは稀だと思います」とのことでした。「5年以上事故対応をしていますが、1度も見つかったケースに遭遇したことがありません」という声もあり、当て逃げの加害者が見つかりにくい状況を示しています。

加害者が見つからない場合、損傷箇所の修理は被害者の自己負担で行うか、車両保険に加入していればこれを利用する、という形になります。ただし車両保険を利用した場合にも、翌年から等級が3つダウンし、保険料が増すため、被害者の負担は避けられません。


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