ドライビングポジションとは
©Minerva Studio/stock.adobe.comドライビングポジションとは運転姿勢のことです。武道やスポーツにそれぞれ適した型や姿勢があるように、運転にも適切な運転姿勢があります。正しい運転姿勢が取れていないと正確な操作が行えないばかりか、運転時に疲労感を覚えやすくなったり、操作の滞りによって緊急事態を避けられない恐れがあります。
腰とシートの間に隙間があると、ブレーキペダルの踏力が安定せずカックンブレーキを誘発するほか、いざというときに緊急停止ができません。運転中に身体が動いてしまうと細かなハンドル操作ができず、カーブで車がフラついたり、ハンドルを使った緊急回避が遅れてしまいます。
そのため車には、体型に合わせて運転姿勢を調整するためのシートスライドやリクライニング機構が備わっています。車によっては、シートリフター・ステアリングチルト・テレスコピックなども使ってさらに細かくドライビングポジションが調整できるようにもなっています。
シートポジションが決まらない、しっくりこない方に

自動車メーカーは平均的な体型を基準にしてシートや操作系統をつくっているため、人によってはどうしても運転姿勢が定まらない場合があります。
また、重力による身長変化で、1日の間でもベストなドライビングポジションは変わるものです。なかには車体やシートの構造上の理由により理想的なポジションが取りづらい車もあります。