エアバスが日本航空へHoloLens向けソフト提供、自社でも活用し“航空機生産を倍に”目指す

フランスに本社を置く航空機器メーカーのエアバスは、マイクロソフトMRデバイス「HoloLens」向けにソフトウェアの提供を開始します。これまでエアバスはHoloLensを使用する企業として知られていましたが、今回ソフトウェア供給サイドへと転換。その背景には、同社自身のデバイス導入による成果があります。

エアバスが日本航空へHoloLens向けソフト提供、自社でも活用し“航空機生産を倍に”目指す

ユーザー第1号はJAL

エアバスが発表したのは、研修、リモートでの協業、保守作業に関するアプリケーションの販売です。同社自身がHoloLens活用で得た経験を元に開発されています。

アプリケーションを導入する最初の企業は日本航空(JAL)。内容は保守担当の技術者とキャビンアテンダント向けのトレーニングプログラムを予定します。またエアバスは防衛及び航空宇宙関連の顧客に向けて、遠隔で情報を共有し、任務遂行計画を立案するためのバーチャルマップも開発しました。

エアバスが日本航空へHoloLens向けソフト提供、自社でも活用し“航空機生産を倍に”目指す

HoloLensの生みの親と称される開発者アレックス・キップマン氏は声明の中で、「エアバスとは長い間、産業分野向けのMRソリューションを作り上げていくための戦略的パートナーです。我々はこのパートナーシップを継続し、次世代のコンピューティング、MRとAIの時代へ乗り出すことにワクワクしています」と述べています。

20年間で2万台生産へ、これまでの倍の効率

エアバスがHoloLensのユーザーからソフトウェア供給側へと転換した背景には、HoloLens導入で得たこれらの成果や、投資対効果があります。エアバスによると、デバイス導入のパイロットプログラムでは、VR空間での試験実施等により設計工程の作業時間が80%低減。また製造ラインでは、ワーカーがハンズフリーで指示書を確認できるようになりました。

同社はHoloLensと関連ソフトウェアの活用により、今後20年間で2万台の航空機生産を達成したいとしています。これは、過去40年間での生産台数が1万台であったことと比較すると、非常に大きな数字です。

エアバスのエンジニア部門代表Jean-Brice Dumont氏は、次のように語りました――「これから我々が挑戦するのは、これまでより多くの航空機を速く生産すること。そしてそのために、作業者がこれまでより良い装備を身に着け、作業効率をよりいっそう上げられるようにしなければなりません(中略)そのために我々はMRを精力的に取り入れる方針であり、マイクロソフトとパートナーになっているのです」。

エアバスのXR活用施策、幅広く導入し作業効率向上へ

エアバスはHoloLens導入の他にも、360度ビューやARを楽しめるアプリ「iflyA380」の提供、”人の眼のレベル”のVRを目指すVarjoとの提携、航空ショーでのVRコンテンツ公開などを行っており、XR活用への積極姿勢が見て取れます。

(参考)Next Reality

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