ミギナナメ/所属でupd8に参加している花魁VTuber(バーチャルユーチューバー)の「由宇霧(ゆうぎり)」さんが、YouTubeチャンネル登録者数5万人を突破しました。また、17日の配信では新衣装も公開しています。

花魁VTuber「由宇霧」が今注目される理由。扱いが難しい“...の画像はこちら >>

(3月19日 User Local バーチャルYouTuberランキングより)

由宇霧さんは3月より注目を集め始め、チャンネル登録者数1万人突破の記念配信中に3万人に達成するなどの著しい急上昇を見せています。現在由宇霧さんが注目されている大きな理由は、彼女がこれまで行ってきた「建前と本音を超えた、男女の相互理解」を目指した動画や執筆活動が話題となり始めたことです。この記事では由宇霧さんのこれまでの活動をピックアップし、扱いが難しい“性”の話題に真正面からぶつかっていく彼女の魅力と実力を紹介していきます。

花魁VTuber由宇霧とは?

由宇霧さんは、VTuberグループ「ミギナナメ/」に所属しており、花魁の姿をした艶やかなキャラクターデザインが魅力的なVTuberです。一方YouTubeチャンネルでは、自身の体験談を元にした“性”や“エロ”のエピソードを赤裸々に語る他、性に関する正しい知識などを指南するなど、独自の切り口の動画を投稿しています。また、VRニュースメディア「PANORA」にて連載を行ったり、テキストメディアサービスの「note」で自身の考え方を明かすなど、文章の執筆による活動も積極的に行っています。

由宇霧さんの動画や文章は、過剰な性的アピールを行ったり逆に隠してしまったりはせず、オープンにすることで、視聴者や読者に考えるきっかけを与えているのが特徴です。例えば、noteで公開した『バーチャルで「なりたい自分」になっても性のしがらみに縛られる私達』では、匿名質問サービス「マシュマロ」に届いたVTuberとセクハラの話題に対して、“歩み寄り”という視点から自身の見解を述べています。

バーチャルで「なりたい自分」になっても性のしがらみに縛られる私達|花魁VTuber由宇霧(ゆうぎり) @oiran_yugiri|note(ノート) 

由宇霧さんは「マシュマロ」で届いた“性の悩み”にも積極的に答えており、性に関するアドバイスを男女問わず行っています。本来であればVTuberやタレント、または教師や一般人でも答えるのが非常に難しい質問に対して答えており、誰にも言えなかった悩みに対して本気で取り組む彼女の姿勢が伺い知れます。その一方で、ユーモアも忘れないのが彼女の魅力。軽快なトークで周りを楽しませる、サービス精神旺盛な点もおゆかり♨民(ファンの呼称)が付いている理由です。

難しい話題だからこそ光る、視聴者への気づかい

由宇霧さんの動画は、サムネイルを見るだけでも他のVTuberとは一線を画する内容で、初見の人は度肝を抜かれるかもしれません。しかし内容はいたって真面目で、MoguLiveに掲載されたライターのたまごまごさんとVTuber兼編集者の佐藤ホームズさんの対談でも、彼女の動画が性教育として説得力のあるものだということが話題となりました。

性に関するコンテンツは、現実の人間が話すとどうしても生々しくなってしまうデメリットがあります。しかし由宇霧さんの場合は、VTuberのアバターを介して隔たりを設けることで、難しい話題を話しやすい環境に置けるという強みを持っています。また、「御子息」「ご自愛」などと言い換えて直接的な言葉を使わないなど、視聴者側への気づかいも見受けられます。

こう書くと教育的でおカタい内容かと思うかもしれませんが、由宇霧さんのスタンスは「エロ」が好きだからこそ身近なものにしたいという単純明快なもの。フレンドリーかつ気を張らないで見られる内容だからこそ、疑問や悩みを気軽に話せる場となっています。

VTuberだからこそ、今できること

由宇霧さんは動画や執筆以外にも活動の幅を広げており、自身が作詞を手がけたオリジナル楽曲「お風呂のシンデレラ」を配信しています。こちらもまた彼女らしさが反映されており、客との儚いひと時の関係性が歌われた楽曲となっています。

今大きく注目されている由宇霧さんですが、彼女の目指す“男女が理解し合える世の中”の実現への取り組みは、まだまだ始まったばかりです。しかし、性という誰にでも関連があり、リアルではなかなか解決できない課題に対し、バーチャル空間から取り組む彼女の活動は、「VTuberだからこそできることは何か」の問いに答える新たな指針となるかもしれません。

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 YouTubeチャンネル
Coron: 配信ページ
公式Twitter
note
PANORA 連載

(参考)由宇霧 公式Twitter