塚本晋也『野火』と蒼井優の『斬』ダブル上映。終戦から75年の今年はリモートトークも

       
塚本晋也『野火』と蒼井優の『斬』ダブル上映。終戦から75年の今年はリモートトークも

戦後75年となる今年、各地で終戦にまつわるイベントが感染症予防の見地から縮小されている。ただ、表現手段である映画に関して言えば、この閉塞的な状況がむしろ反動なって人の心に響くのではないか。

いま見るべき映画として紹介したいのは、戦後70年となる2015年に55歳となった塚本晋也が「今しかない」との使命感から製作した戦争映画『野火 Fires on the Plain』。自主宣伝配給体制で監督自ら全国行脚した上映当初の意気込みは衰えることなく、全国で再上映が重ねられた。戦争を知らない世代を含めのべ10万人近くがそのおそろしさを”体感”した。「今はすでに戦前かも知れない」と大林宣彦監督からバトンを受けたこともあり、今年はますますその意を強くしているに違いない。

塚本晋也監督ヴェネチア国際映画祭で審査員に

この映画は、大岡昇平の小説「野火」を塚本監督の視点で映画化したもの。人間ドラマとして描き多分に文芸作品の香りがする市川崑監督の「野火」とは異なる。いかにも悪そうな敵兵が現れたり、百戦錬磨のヒーローが現れることもない。言ってみれば、塚本演じる田村一等兵の目線で敗残兵としてただただ深い深い森の中を彷徨い続けるだけの作品だ。

だが、劇場の大画面&爆音で“体感”してしまうと、もし自分だったらというのを想像するのは難しいにせよ、ふだんは穏やかな自分のおじいちゃん、おばあちゃんはこんな中を生きてきて、被害者または加害者だったかもしれない口にできない過去を心に抱えているのかもしれないなどと想像した途端、その計り知れない奥深い恐怖を感じることができるだろう。


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