イケダハヤトさんが語る、変わる若者のライフスタイルと仕事観。なぜ、若者のモチベーションは上がらないのか

イケダハヤトさんが語る、変わる若者のライフスタイルと仕事観。なぜ、若者のモチベーションは上がらないのか

いよいよ就活シーズンがスタート! でも、中にはそこで燃え尽きてしまい、職場デビュー早々に退職してしまう人も結構多いのだとか......。せっかく勝ち取った職場を、簡単に放棄してしまう人が後を絶たないのはなぜだろうか?
そんな超早期退職組の心理や理由をさぐるべく、元大手企業勤務も1年で退職、その後入社したITベンチャーもまた1年で退職し、24歳からITジャーナリスト、ソーシャルメディアマーケッター、ブロガーなど、フリーランスで幅広い活動をするイケダハヤトさんに、そんな状況を分析してもらった。

――厳しい就職戦線を勝ち抜いた新社会人たちですが、中には1年もたたないうちに退職してしまう人も多いんだそうです。イケダさんの周りには、そういった方はいますか?
「ええ。私の周りでも半年ほどで退職する人は多いですね。中には入社前から『内定先の会社は大手なんですが、まったく希望もやる気も起きないんです......』と悩みを打ち明けてくる人もいますよ」
――え! 入社前からですか!? せっかく就職が決まって、これからというときじゃないですか。
「ネットやSNSなどでその会社に入ったらどんな仕事をするのか、事前に情報が入りますからね。それに今の学生たちは、『会社で出世してお金を稼いでぜいたくをする』というモチベーションは、カッコ悪いと思う風潮が強いんです。特に優秀な人は『世の中をよくしたい』という意識が強く、NPO法人などで社会的な問題解決をしたいという人が多いんです。NPO法人は新卒採用ではなく、中途採用の場合が多いので、いったん就職して、そこから本当にやりたいことをやるという人もいますよ」
――すぐ辞めてしまったら生活も困るし、次の就職も大変なような気がするのですが......?
「大手企業に入社できるような人はもともと能力が高いですし、情報のリテラシーも高いですから。それに現代の生活って、ずいぶん低コストになっていますよね。服や食べ物だってぜいたくをしなければすごく安くすむし、シェアハウスを利用すれば家賃も抑えられますから。実際に僕の周りでもSNSを頼りに遠方から東京まで片道切符でやってきて、シェアハウスに駆け込んで、そこで生活してる人もいますし」
――なるほど。では、あえて就職した会社でやりがいを見いだすにはどうすればよいのでしょうか?
「会社内で自分の本当にやりたいこと、ピンと来る仕事を見つけて、直接できなくても、そのことに自分がやっていることがどう影響しているのかを考えて仕事をするのがいいと思います。仮に会社内でそういった仕事や尊敬できる人がいなくても、SNSなどで外部の人たちと積極的につながるようにすれば、いろいろな刺激が受けられるし、そうすると自分の仕事の面白さも見えてくるのではないでしょうか」

ネットによる情報などでライフスタイルや収入源の選択肢が増えている現代。自分に合った仕事を見つけるための退職は、ネガティブなものではなく、ポジティブなものになってきているようだ。

文・タカハシダイスケ

イケダハヤトさん
1986年生まれ。ITジャーナリスト、ブロガー、ソーシャルメディアマーケッターなどの肩書を持つ。著書に「年収150万円で僕らは自由に生きていく」(星海新書)などがある。
http://www.ikedahayato.com/


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