高齢者が狙われる「押し買い」の実態

高齢者が狙われる「押し買い」の実態

freeangle / PIXTA(ピクスタ)


高齢者を狙う犯罪者たちの手口は、投資詐欺やオレオレ詐欺ばかりではない。これまで訪問販売で壺や印鑑、布団などの高級商品を悪質な手法で売り付ける『訪問販売(=押し売り)』が一般的だったが、最近では逆に無理やり物品を買い取られる『訪問購入(=押し買い)』のトラブルが増えている。


「押し買いの一般的なやり方は、『切手1枚でもいいから不用品ありませんか?』と、まず電話で接触を試みます。『ある』と答えると営業担当者が訪問して来るのですが、開口一番『貴金属はないか』と言うのです。そして家の人が持ち出してきた貴金属を強引に買い取ってしまうのです。家に突然訪問して来るケースもあります。こうした『押し買い』の相談件数は昨年度で約8000件あり、そのうち60歳以上の高齢者からの相談が6割強の5000件を超えていました。女性からの相談が目立っています」(国民生活センター・相談情報部)


なかには、まるで“ひったくり”のようなケースもあったという。


 



■ 押し買いへの対処法は?


「相談者のなかには、しつこいのでネックレスとブレスレットを探し出し、売ろうかどうか迷っていたところ、その隙に訪問に来た営業担当者が、1000円札を置いてあっという間に去ってしまったという事例もありました。このケースなどは窃盗の疑いがあります」(同)


問題なのは、犯罪を起こした事業者の特定が難しいという点だ。法曹関係者は、突然訪問された場合、次のような対処を心がけるべきだという。法を次のように伝授する。


「1.家に入れない。2.ブツを見せない。3.物に触れさせない。この3つの点に注意することです。電話があったら『売る物はありません』と言えばいいのですが、最近は、家を処分するとか、断捨離(だんしゃり)で家にある物を処分しお金に替えたいと思う高齢者が多くいます。そこに付け込んでいるのです。ですから、向こうからやってくる業者は『押し買い』と胸に刻んでおいてください」


不審に思ったら電話番号『188』の消費者ホットラインに電話することだ。


 


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