
(C)Tiden Studio / Shutterstock
総理大臣の菅義偉氏が、1月8日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)に出演。コロナ対策を中心とするインタビューに応じたところ、聞き手役だった富川悠太アナウンサーの姿勢に批判が殺到した。
「報ステ」は生放送で行われているが、同インタビューは事前に収録されたもの。富川アナは冒頭で「お忙しいところありがとうございます」と挨拶をすると、「総理も休み返上でコロナ対応にあたられていましたね?」と尋ねる。
さらに、富川アナは「おせちなど食べる時間はあったんでしょうか?」と正月にかけて質問。総理が「いや、全くないです」と答えると、「あぁ~本当にお忙しいところお越しいただきまして…」と、へりくだるように頭を下げた。
「ただの枕言葉で大した意味はないにしろ、感染が止まらず、緊急事態宣言が再発される中で、『おせち』について聞くのは、あまりにのんきな質問。しかし、このゆるーい姿勢は、その後も続いていきます」(フリージャーナリスト)
国民の怒りは富川悠太アナウンサーにまで
富川アナは、2日連続で2000人を超えた同日の東京都新規感染者数について、「率直にこの数字をどうご覧になっていますか」と質問。すると、菅総理は「去年の暮れにですね、1300人ってのがありました。あの数字を見たときに、かなり先行き大変だなという風に思いました」と答える。
なんとも危機感に欠ける回答だったが、富川アナはこれを問い質すことなく、「今これだけ増えてるっていうのは想像してました?」とのんきに質問。その後も無難な質問に終始し、最後まで政府の対応に苦言を呈することはなかった。