大切にしまっておいたセーターを出してみたら、何と虫食いの穴が! でも、大丈夫。毛糸や毛足、羊毛などを使ってつくろうことができます。
羊毛をフェルティングして穴をつくろう方法を、手芸作家の森恵美子(もり・えみこ)さんが提案します。

* * *

穴のあいたところに、羊毛をアップリケ風につけてカムフラージュする方法です。羊毛と専用の道具が必要ですが、穴をふさぐだけでなく、アイデアとセンスでイメージを変えることもできます。
Step1 羊毛を少量ほぐし、円盤状にまとめる。

Step2 羊毛をつけたいところ(穴のあいた部分)の下に、フェルティング用マットを入れる。

Step3 穴の部分に羊毛をのせて、フェルティング用針で垂直に何度も刺す。
針で指を刺さないよう十分注意すること。

Step4 まんべんなく羊毛を刺していくと、繊維が絡みあってニットに張りつく。

Step5 手で軽く押さえたり、なでつけたりして、落ち着かせる。

Step6 羊毛で穴がふさがった。

Step7 補修したいニットと違う色の羊毛を使う場合は、ほかの色もプラスするとおしゃれな仕上がりに。円形のサイズを変えると変化がつく。


■『NHKまる得マガジン お気に入りを長く着る 衣服のつくろい術』より