「厚みを囲いたい」病を克服せよ!

「厚みを囲いたい」病を克服せよ!
白石勇一(しらいし・ゆういち)七段が、悪手を“病気”に見立てて、“処方箋”(解決策)を伝授してくれる別冊付録「白石勇一の棋譜クリニック~あなたの悪手、なおします!~」。今月の処方箋は「厚みを囲いたい」病です。

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数ある囲碁格言の中で、最もアマチュアの皆さんに知れ渡っているのは何か。調べたわけではないので断言はできません。ですが、「厚みを囲うな」は、少なくともトップ3には入っていると思っています。本書を手に取られている熱心な方なら、100%ご存じだと想像します。
しかし、不思議なもので、最も守られていない格言のワースト3を挙げろと言われれば、「厚みを囲うな」を省くわけにはいきません。皆さんはきちんと理解されているでしょうか。「厚み」とは何か。ここをおろそかにしていると、「囲う」という最もつまらない使い方をしてしまいます。
厚みとは、「100%生きている石」、「攻められる心配がない石」を言います。では、このような石を利用して、なぜ地を囲ってはいけないのでしょうか。答えは意外に簡単なんですよ。
厚みを囲うと、厚みのパワーはその囲った内側にしか向かわなくなります。つまり、厚みの役割はその時点で終わってしまう。終局まで、何の役にも立たなくなってしまうのです。
厚みを得るとき、ほとんどのケースで相手には実利を与えます。碁は地を争うゲーム。厚みの活用が不十分では、勝利をつかむことはかなり難しくなります。だからこそ、厚みは囲ってはいけないのです。理想は、厚みを息長く活用すること。厚みを囲うのは最後の最後で十分です。...続きを読む

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