スピノザの概念が現代社会の問題点を理解するヒントに

       
いまAI(人工知能)が大変なブームになっています。AIが進化して人間に近づき、それによって人間は仕事を奪われてしまうかもしれないなどとも議論されています。しかし、哲学者で東京工業大学教授の國分功一郎(こくぶん・こういちろう)さんは、「このような議論は非常に大袈裟なものだと思います」と話します。

* * *

まずAIと呼ばれているものが、本当に知性(ここでは「知能」ではなく「知性」という言い回しを使いたいと思います)に到達しているのか、そもそも到達しようとしているのかという疑問があります。
先日、AIを用いることで、これまで厖大な時間がかかっていた保育園入所者の選考が数秒で完了したというニュースがありました。これはとてもすばらしいことで、このような技術活用は積極的に進めればよいと思いますが、果たしてこれは知性が行ったことでしょうか。これは単に一定のアルゴリズムで大量の情報を処理しただけです。飛躍的に発達した計算機による仕事です。知性とは関係ありません。
人間の知性の重要な機能に想像力があります。イマジネーションです。しばしばAIの限界として創造性、すなわちクリエイティヴィティが挙げられます。人間のような創造行為は行えないだろうというわけですが、私はそれよりも想像力の方がAIには難しいと思います。
適当に情報を組み合わせるだけでも何かを作り出す、つまり創造することはできますが、想像力には他者感覚が必要です。他者感覚とは相手が自分と同じような存在であるという感覚ですが、そもそもAIには「自分」がないので、他者感覚を持ちえません。

当時の記事を読む

NHKテキストビューの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

もっと読む

コラムニュース

コラムランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2019年1月23日のライフスタイル記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

生活雑貨、グルメ、DIY、生活に役立つ裏技術を紹介。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。