今が植えつけ適期のサトイモ。高温多湿に強いのでジメジメした日本の夏にも負けずに育ちます。
恵泉女学園大学人間社会学部教授の藤田 智(ふじた・さとし)さんがサトイモ栽培の3つのポイントを教えてくれました。

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■ほかの野菜の日照を妨げない場所に植える

サトイモは葉が大きいうえ、成長すると草丈が1.2~1.5mほどにもなります。そのため、隣で別の野菜を育てる場合は要注意。サトイモの日陰になるとほかの野菜が育ちにくいため、日照をさえぎらない場所を選んで植えつけることが大切です。

■月1回の追肥と土寄せで、イモを太らせる

大きなサトイモを収穫するためには、定期的な追肥で養分を与え、土寄せでイモが太るスペースを作るのが肝心です。土の量は、一度にたくさん寄せすぎると子イモの数が少なくなり、少なすぎるとイモが地表に出て緑色になるので、月に1回、5~10cmほどの高さで土を盛るとよいでしょう。


■梅雨明け後は敷きワラと水やりで乾燥防止

サトイモ栽培の大敵は、夏の乾燥です。水分が不足するとイモが肥大しにくくなるので、梅雨が明けたら株元にワラを敷いて乾燥を防ぎます。乾燥が続くときは週に1~2回を目安に水をたっぷりやるのも、大きなイモを育てるポイントです。
■『NHK趣味の園芸 やさいの時間』2021年4・5月号より