埼玉県八潮市の道路の陥没事故を受け行われた下水道管の調査結果が発表され、新潟市で下水道管の破損が原因とみられる空洞が2か所見つかりました。

今年1月に埼玉県八潮市で発生した道路の陥没事故を受け、国交省は設置から30年以上経過した下水道管に腐食がないかなどを調査するよう全国の下水道管理者に要請していました。
このうち、構造的に腐食しやすいか所などの条件で夏頃までに調査・報告が求められていた優先か所について、調査結果が9月17日、発表されました。
【齋藤正昂アナウンサー】
「新潟市東区、こちらの地中にある下水道管で緊急的な対策が必要だという調査結果が発表されました」
新潟市が管理する分では、新潟市東区藤見町にある下水道管が腐食の度合いから、原則1年以内の速やかな対応が必要となる『緊急度1』と判定されました。
市は来年度、改築工事を実施するとしています。
【近隣住民】
「結構車も走っているから危ない。工事してもらえれば安心できる」
また、新潟市中央区の3か所で応急措置を実施した上で5年以内の対策が必要となる『緊急度2』の判定に。
このうち、中央区上所中では…
【齋藤正昂アナウンサー】
「こちらのT字路交差点付近の地下、そして向こうの信号付近の地下で空洞が見つかったということです」
地下の2か所で下水道管の破損が原因とみられる厚さ30cm程度の空洞が確認されました。
ただ、空洞は比較的深い位置にあるため、市は直ちに大規模な道路陥没が発生する可能性は低いと判断。下水道管内の補修工事が完了したあと、空洞の復旧工事を実施する予定です。
また、県が管理する下水道管では、新潟市東区津島屋と長岡市の上柳町の2か所で『緊急度1』の判定に。
一方で、劣化が著しくなく、下水道管の周辺に空洞が確認されなかったことから、県は直ちに陥没が生じる危険性は低いとしています。
【県下水道課 富永尚秀 課長補佐】
「劣化している施設はどんどん増えているので、陥没事故を起こさないように維持管理を徹底していきたい」
県は設計が終わり次第、速やかに対策工事に着手する方針です。