中東情勢の悪化で石油製品のナフサの不足が懸念される中、ナフサを原料とする容器の納品が止まることとなり、菓子店などに影響が出ている。新潟県村上市にある菓子店を取材した。
■お菓子のパッケージが“白黒”に
先日発表されたポテトチップスのパッケージのカラーから白黒への変更。印刷インクなどの調達が不安定になっているための措置で、5月25日出荷分から順次変更されるという。
その背景にあるのが、中東情勢の悪化による石油製品であるナフサ不足への懸念だ。
■ナフサ不足で“プラスチック容器”確保できず
新潟県村上市にある菓子店パティスリー・マルヤ。
ジャージー牛乳や卵の黄身のみを使う素材にこだわった『王様のプリン』が看板商品の一つだが、店主の遠山浩司さんは「入れ物を確保しようと思って発注したら『ダメ』と、『もう在庫がない。工場に材料が入ってこないので新しいものが作れない』と言われた」と、ナフサが使われているプラスチック容器の納品がストップしていることを明らかに。
■容器変更でコスト上がるも「価格転嫁は…」
ほかのメーカーにも問い合わせたが、新規の発注を受け付けていないということで、苦肉の策で瓶に変更することに。ただ、1つあたりのコストは60円上がるという。
「ただ、単純に60円を価格転嫁することは厳しい」と話す遠山さん。
その考えの裏には、これまでも原材料費の高騰の影響で商品の値上げが続いてきた経緯がある。
「ショーケースの目の前で『高いな』と思っているなと。顔を見ていて分かるので、これ以上無理しても…というところ」
■「需要あるのに供給できない…苦しい」
そんな中で飛び込んできた容器の供給不足。ほかのフィルムや皿などもいつ在庫がなくなるか分からない状況にあり、店側も不安を隠せない。
遠山さんは「材料はあるのに、そして需要はあるのに供給はできないというのが、入れ物がないので出せないというのが一番苦しい」と嘆く。
■“保冷剤”確保も難しく
さらに、これからの時期に欠かせない保冷剤の確保も困難な状況にあるという。
「うちは無料にしているが、これから有料になるかもしれない。保冷バッグと皆さんの家の冷蔵庫に保冷剤があると思うので、活用していただけるとありがたい」
先行きの見通せない状況が続く中、手探りの対応が取られている。

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