
「現実を超えたものとかは信じてはいない。わからないんだ!けれど僕は実体験を通してそれを感じてはいる」
「かつてドラッグのDMTを摂取したんだ。(ジョン・レノンが初個展を開いた)画廊オーナーのロバート・フレイザー、僕、あと友人数人でね。ソファーからすぐに動けなくなったよ。そして神に出会ったんだ。驚くべき高きにそびえ立つ存在だった。恐れ多かったね」
「僕が言いたいのは、その体験は僕の人生を変えてはいない。しかしそれは手がかりとなった」
「大きなね。巨大な壁さ、てっぺんを見ることができないような。そして僕はその最下層にいる。誰もがそれはドラッグによるもので、ただの幻覚だなんていう。けれどロバートと僕は『今の見たか?』ってなって。お互い超越した存在に出会った気分だった。さながら、どでかい見出しで『私は神を見た!』ってところさ」
また、ポールは1998年に最初の妻であるリンダを乳がんで亡くした際は絶望したというが、現在でも天から彼女が自分を見下ろしていると考えるのだとして、サンデー・タイムズ誌にこう続ける。
「両親とリンダを亡くして、自分に近しい人々の喪失を経験すると皆が『心配しないで』『彼らは上からあなたを見てるから』て言ってくれるよね」