番組は今回、神田愛花、野呂佳代、菊地亜美の「ぽかぽか」出演者3人がトークを展開。その中で神田は、2012年にNHKの局アナからフリーに転身したきっかけについて質問を受ける。
神田は「私、9年間だけNHKにいたんですけど、(2011年に)東日本大震災を経験…その時は渋谷の放送局の中にいて、ちょうどお茶をくんでいる時だったんですけど、経験して。私の役割は現地に中継に行くとかではなくて、教育テレビがそういう災害が起きると、被災地の方のメッセージを代わりに代読するっていう、『なんとかさん生きていますか、連絡ください』みたいな定型文なんですけど、それをずっと担っていて」と語る。
そして「やっぱり放送に出ない映像とかもあって、衝撃的な映像とかも。そうするとやっぱり、こう…あっという間に人の日常ってこんなふうになくなってしまうんだってことを本当に実感して、私自身も明日生きてるかわからないんだなっていうふうな考えになって。あの地震がきっかけで」と、人生における考え方の転機になったのは、東日本大震災だったという。
そこから「当時、今ではそんなことないんですけど、当時は40歳くらいになって、本当に視聴者の皆さんからも信頼を得た、独り立ちしているベテランのアナウンサーが帯でニュースを読むっていうのが習慣だったんです。10年後まで生きてるかわかんない、と思ったときに、じゃあお外に出て、いろんな放送局でお仕事させていただいたほうが、もしかしたら夢が…明日とか明後日とか、一日でも早く叶うかもしれない。生きてるかわからないしっていうのがあって」フリー転身を決意したと語る。
そんな神田に、菊地は「NHK時代からフリーになった時は、バラエティもやっていこうって思ってフリーになったんですか?」と質問。
神田は「まったく」と答え、「もともと安藤優子さんのような、女性お一人で視聴者もスタッフさんもみんなの信頼を得ながら一人で回していくキャスターさんになりたくて辞めているから、それをずっと待ってたんですけど、そもそも(フリーになったときに)知名度がなかったので。
菊地は「知られてなかった時代にフリーになるって決断したのがすごい」と驚くと、神田は「でも、局の中にいると、“知られてる”って勘違いしてるんですよ。仕事も、ゴールデンタイムの番組も3~4年やってたので、なんか勘違いしていて。(NHKから)出ても皆さん知っててくださってるかなって」と話し、野呂は「勘違いしてフリーになって、今こんな感じになってるの? すごくない?」、菊地も「転がり方がすごいよね」と語った。