現在「アバター」シリーズ3作品に取り組んでいるキャメロン監督は、同シリーズ5作目を終えた後に、2015年に出版されたチャールズ・ぺレグリーノ(現在『ゴースツ・オブ・ヒロシマ』を出版予定)のノンフィクション小説の映画化に取り組む。
1945年の広島での原爆投下を生き延びた日本人男性の山口彊さんが、長崎へ向かう電車に乗り込み、二重被爆を経験する姿を描くとされる同映画について、キャメロン監督はデッドラインにこう語る。
「この題材は何年も前から映画化したいと思ってきたが、どう作ろうかあぐねてきた。広島と長崎の被爆者である山口彊さんに亡くなる数日前に会ったんだ」
「彼は入院中だった。自身の物語に関するバトンを私たちに手渡してくれた。だからやらないわけにはいかない。私はそれから目を背けることはできない」
山口さんを訪ねたキャメロンとペレグリーノはその数奇で悲惨な経験を後世に伝えることを誓ったという。
一方、キャメロン監督は現在シリーズ第3弾となる来年公開の「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」と、その続編2作(それぞれ2029年と2031年に公開予定)に集中しており、「バスにはねられる」ことでもない限り同シリーズから降板することはないとハリウッド・リポーターに話していた。
「私はエネルギーに満ち溢れている。今やっていることが大好きだ。なぜ止めなくてはいけない? とりあえず(第4弾、第5弾の)脚本は執筆されている」
「どちらも1か月前に読み返したばかりさ。素晴らしい物語で映画化されるよ。私がバスにひかれて、鉄の肺になったら他の誰かがやるだろう」