映画「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督(60歳)が、11月3日の“ゴジラの日”に都内で開催された、第37回東京国際映画祭提携企画「ゴジラ 4Kデジタルリマスター版」のジャパンプレミアに登壇。“ゴジラ映画”で大事にしていきたいことについて語った。
「ゴジラ 4Kデジタルリマスター版」は今年2月に開催された第74回ベルリン国際映画祭クラシック部門で世界初上映され、ゴジラ70歳のお誕生日のこの日、日本でも初のお披露目。上映前には新作「ゴジラ」映画の期待がかかる山崎貴監督と、初代ゴジラの造型助手・鈴木儀雄氏がトークショーを開いた。
あと2年ほどで90歳を迎えるという鈴木氏。初代「ゴジラ」との関わりは、多摩美術大学彫刻科1年時、19歳の頃だという。同級生に円谷英二の親戚がおり、「うちのおじさんが『ゴジラ』という怪獣を作るらしいからお前どうだ?」と誘われ、東宝でアルバイトすることになったそうだ。
特撮シーン撮影過程での苦労点を聞かれた鈴木氏は「大変だったのは材料集めです。そもそもプラスチック材料がない時代だったので、プラスチック工場やお店を回って探して、さらにそれをどう使うのか。プラスチックを使ったことがないので、専門会社に来てもらったりして何度も何度も試行錯誤しました」と回想。また、ゴジラの形を作るのには金網なども材料として使用されていたそうだ。
完成したゴジラ第1号は重くて動かなかったという逸話もある。これに鈴木氏は「重すぎてスーツアクターの中島春雄さんが『こんなものを作りやがって。芝居が出来ないだろうが!』と怒った。
特撮怪獣映画という、すべてが初めての撮影ゆえに、「撮影スピードを4倍に上げるので、その分ライトはかなり当てる。かなり暑くてスーツの足元には大量の汗が溜まるほどだった。すると中島さんは『お前らがこんなスーツを作ったんだぞ?』と言ってくる」と鈴木氏。すかさず山崎監督が「で、一番下っ端の鈴木さんを……!?」とまたまたぶり返し、笑いを誘った。
映画で観ることの出来る初代ゴジラは、鈴木氏曰く「何度も改良を重ねて作り直したもの」といい、モノクロ作品ではあるが「現物の初代ゴジラの色はネズミ色。グレーです。もちろんネズミ色一色ではなく、銀、緑、茶色を使ってバランスを取った」と貴重な証言も飛び出した。
幼少の頃にテレビで初代「ゴジラ」を観たという山崎監督は「怖かった。モノクロでウルトラマンは助けに来ないし、街は壊すし、人はなすすべがないわけで」とゴジラの迫力に心底怯えた様子。その初代に対するリスペクトは「ゴジラ-1.0」に色濃く反映されており、「その影響は大変なもので、かなりインスパイアされています。初代『ゴジラ』の好きなところは使わせてもらっています」と打ち明けた。
新作「ゴジラ」映画への続投が発表されたばかりとあり、山崎監督は「今はハリウッドでもゴジラが作られるようになり、和製ゴジラという言い方もある。しかし僕らが作るものは、初代『ゴジラ』の精神を大事にしなければいけないと思っています。もちろんいろいろなタイプのゴジラ映画があっていいと思うけれど、僕は初代『ゴジラ』が持つ気持ちを大事にしていきたいと思っています」と鈴木氏に誓うように宣言。
最後は映画「シン・ゴジラ」(2016年)の樋口真嗣監督も参加しての歴代「ゴジラ」関係者を交えた記念撮影を実施し、貴重な舞台挨拶はフィニッシュとなった。
「ゴジラ 4Kデジタルリマスター版」は今年2月に開催された第74回ベルリン国際映画祭クラシック部門で世界初上映され、ゴジラ70歳のお誕生日のこの日、日本でも初のお披露目。上映前には新作「ゴジラ」映画の期待がかかる山崎貴監督と、初代ゴジラの造型助手・鈴木儀雄氏がトークショーを開いた。
あと2年ほどで90歳を迎えるという鈴木氏。初代「ゴジラ」との関わりは、多摩美術大学彫刻科1年時、19歳の頃だという。同級生に円谷英二の親戚がおり、「うちのおじさんが『ゴジラ』という怪獣を作るらしいからお前どうだ?」と誘われ、東宝でアルバイトすることになったそうだ。
特撮シーン撮影過程での苦労点を聞かれた鈴木氏は「大変だったのは材料集めです。そもそもプラスチック材料がない時代だったので、プラスチック工場やお店を回って探して、さらにそれをどう使うのか。プラスチックを使ったことがないので、専門会社に来てもらったりして何度も何度も試行錯誤しました」と回想。また、ゴジラの形を作るのには金網なども材料として使用されていたそうだ。
完成したゴジラ第1号は重くて動かなかったという逸話もある。これに鈴木氏は「重すぎてスーツアクターの中島春雄さんが『こんなものを作りやがって。芝居が出来ないだろうが!』と怒った。
しかもそれを偉い人には言えないので、私を捕まえて……」と当時の厳しさを暴露し、山崎監督が「昔はね!70年前の話ですからね!」と必死にフォローし、場内爆笑となる一幕も。
特撮怪獣映画という、すべてが初めての撮影ゆえに、「撮影スピードを4倍に上げるので、その分ライトはかなり当てる。かなり暑くてスーツの足元には大量の汗が溜まるほどだった。すると中島さんは『お前らがこんなスーツを作ったんだぞ?』と言ってくる」と鈴木氏。すかさず山崎監督が「で、一番下っ端の鈴木さんを……!?」とまたまたぶり返し、笑いを誘った。
映画で観ることの出来る初代ゴジラは、鈴木氏曰く「何度も改良を重ねて作り直したもの」といい、モノクロ作品ではあるが「現物の初代ゴジラの色はネズミ色。グレーです。もちろんネズミ色一色ではなく、銀、緑、茶色を使ってバランスを取った」と貴重な証言も飛び出した。
幼少の頃にテレビで初代「ゴジラ」を観たという山崎監督は「怖かった。モノクロでウルトラマンは助けに来ないし、街は壊すし、人はなすすべがないわけで」とゴジラの迫力に心底怯えた様子。その初代に対するリスペクトは「ゴジラ-1.0」に色濃く反映されており、「その影響は大変なもので、かなりインスパイアされています。初代『ゴジラ』の好きなところは使わせてもらっています」と打ち明けた。
新作「ゴジラ」映画への続投が発表されたばかりとあり、山崎監督は「今はハリウッドでもゴジラが作られるようになり、和製ゴジラという言い方もある。しかし僕らが作るものは、初代『ゴジラ』の精神を大事にしなければいけないと思っています。もちろんいろいろなタイプのゴジラ映画があっていいと思うけれど、僕は初代『ゴジラ』が持つ気持ちを大事にしていきたいと思っています」と鈴木氏に誓うように宣言。
最後は映画「シン・ゴジラ」(2016年)の樋口真嗣監督も参加しての歴代「ゴジラ」関係者を交えた記念撮影を実施し、貴重な舞台挨拶はフィニッシュとなった。
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