若者と村上春樹(2)~作品にある「同じ」感が魅力

若者と村上春樹(2)~作品にある「同じ」感が魅力

 デビュー以来、日本の文学界のみならず世界で活躍する作家「村上春樹」について、批評家で早稲田大学兼任講師でもある市川真人氏にお話を伺った。話題は「村上春樹が描く孤独」の話から、現代の若者たちが「村上作品に見いだす魅力」に移っていく。

若者と村上春樹(1)~孤独を投影したくなる「井戸」のイメージ

■ 現代の学生は「自分と同じものを見つけたい」世代

――さて、大学時代から20年ほど経った現在、市川さんは母校の早稲田大学・文学学術院などで講義をされていますが、いまの大学生にとって村上春樹とはどんな存在だと思われますか?

 大学生にとって、といっても人それぞれだから一概には言えないけれど、文学系の科目で「論じる対象を自由に選んでよい」題目のレポートを出すと、いちばん数が多いのは村上春樹ですね。しかも、出席率のけっして高くない学生のほうが、村上春樹を選ぶ率が高い(笑)。なかでも多いのは『ノルウェイの森』。同世代の話だからとっつきやすいのかな。

――ストレートに言うと、サボりが多い学生ということですね(笑)。学生が出すレポートの内容は、どんなものなんですか?

 傾向をみると、「昔の学生も、いまのぼくたちと同じだと思った」的な切り口が多いですね。「自分と同じものを見つけたい」あるいは「自分と同じだと捉えることを、対象への敬意や評価と考えている」現代の学生の感覚を浮かび上がらせている気がします。

――その感覚とはつまり、「自分と同じ」部分を持っているものを「好ましい」と評価し求めるということでしょうか? いまの学生にはそういう感覚が強いと?


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