異例尽くしの共和党大会で見えた、「トランプ現象」の終焉

       
 何とも低次元の演説で、聴衆の代議員の反応もまた低次元だが、これに関してNBCの記者が「インディアナ州の代議員」たちにインタビューしていた。代議員はカウボーイハットをかぶった中年の女性たちで、典型的な中西部の白人保守派に見えたが、彼女らに言わせると「下品なヒラリー批判で盛り上がる」のは、「他に団結のしようがないから」だという。「そうでもしないと、結局ヒラリーが勝っちゃうでしょ?」という何とも冷めた視点がそこにはあった。下品なヒラリー批判で盛り上がるくらいしか「党の団結」を演出するのは難しいと言うのだ。

 そして3日目の20日に大きなドラマが起きた。予備選で獲得代議員数第2位と善戦したテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)が演台に立ち、延々と彼なりの「保守思想」を語った上で、最後にこうブチ上げたのだ。「11月には投票に行きましょう。そして投票用紙を下から上までよく見て、自分の信念に従って投票しましょう」

【参考記事】トランプはなぜ宗教保守派のペンスを選んだのか

 これに対してトランプ支持派で固めたニューヨーク州の代議員団からは激しいブーイングと共に「トランプ支持をせよ」というコールが起きた。だがクルーズは、「ニューヨーク代議員団は情熱的ですねえ。私は大好きですよ」と微笑んで受け流し、場内に大見得を切るかのように手を振って降壇した。要するに「自分はトランプを支持しない」と言ったようなものだ。

当時の記事を読む

ニューズウィークの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

もっと読む

海外ニュース

海外ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2016年7月22日の国際総合記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

世界の経済情報、政治、外交、宗教や事件など世界中の情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。