トルコとロシアの新たな蜜月

<エルドアンを危機から救ったのはプーチンなのか? クーデター未遂で浮かび上がった両国の意外な絆とは>

 クーデター未遂に見舞われたトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領を救ったのは、ロシアのスパイ──そんな説が浮上している。

 きっかけはイランの政府系ファルス通信の報道だ。「トルコ軍がクーデターを準備していることを示す、極めて機密度が高い情報と暗号化された無線通信」をロシアの情報機関が傍受し、トルコ側に伝えたという。

 ファルス通信によると、情報を収集したのは、シリア北西部ラタキアにあるロシア空軍基地で、GRU(ロシア軍参謀本部情報総局)の電子偵察部門「第6局」が管轄する通信傍受施設。トルコ軍関係者が「軍用ヘリ数機を、エルドアンが滞在する(トルコ南西部のリゾート地マルマリスの)ホテルへ派遣し、エルドアンを拘束または殺害する計画を話し合う」模様が、ロシア側の耳に入ったとのことだ。

 この説は、トルコ治安当局高官が行った説明の少なくとも一部と符合する。高官によれば、クーデターの動きが起こる数時間前の先月15日午後3時頃、首都アンカラ近郊のギュベルジンリク陸軍飛行場で「異常な活動」がみられると、国家諜報機関(MIT)に報告があった。

 報告の出所は不明なものの、MITのハーカン・フィダン長官は深刻に受け止め、軍のフルシ・アカル参謀総長に警告。パニックに陥ったクーデター勢力は決行を予定より12時間早め、エルドアンは間一髪でマルマリスを脱出することができた。

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