中国、全人代当選無効は日常茶飯事

湖南省衡陽市では518人の人民代表大会代表が無効

 たとえば、2012年12月28日から2013年1月3日まで、湖南省衡陽市の代表選挙があった。ところが、この選挙に関して不正があった(金銭で票を買収した)という訴えが2013年2月から中国大陸のネットで出始めていた。そこで湖南省・中国共産党委員会の紀律検査委員会が調査を始めたところ、汚職行為があったことが判明。2013年年12月28日に、527人の代表のうち518人が辞職させられたと新華網が公表した。なんと全代表の98.3%に不正があったということになる。

 汚職金額は総計で1億1000万元(当時のレートで換算すると、日本円で約19億円)に上る。

 これは実は拙著『中国人が選んだワースト中国人番付――やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ』(小学館新書、2014年)で書いた「中国人が選んだ中国人クズ・ランキング」の組織分類で第3位を占めたスキャンダルである。

 同じく拙著『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』で書いた 「広東烏坎(ウカン)村村長選挙」でも類似のことが起きており、村民委員会から全人代代表に至るまで、中国はどこもここも金銭による不正(腐敗)だらけなのである。どんなに努力しても、それを絶滅させることは不可能に近いだろう。

 その原因は、一党支配体制の中で自由経済を許したからだ。
社会主義国家と自由経済という矛盾した体制の中では、「政治体制改革」を行なわない限り権力者側は腐敗の温床を形成するばかりで、政治体制改革を行なえば、「一党支配体制」は必ず崩壊する。中国はそのジレンマの中にある。

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2016年9月14日の国際総合記事

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