ドナルド・トランプ次期大統領は、今月9日未明の勝利演説以来「暴言モード」の発言や「暴言ツイート」は自制していました。ですが、ここへ来てガマンできなくなったのか、再び「荒っぽいツイート」を始めました。
トランプが「暴言ツイート」の材料にしたのは、「ハミルトン事件」でした。今月18日金曜日に、ブロードウェイの大ヒットミュージカル『ハミルトン』をペンス次期副大統領が観劇した際の出来事です。
このミュージカルは、アメリカ合衆国の「建国の父(ファウンディング・ファーザーズ)」の一人であり、初代財務長官も務めたアレクサンダー・ハミルトンの伝記作品で、半年先まで売り切れという空前のヒットになっています。
作品は、ロン・チャーノウが書いた『ハミルトン伝』を原作にしており、独立戦争を支えたとか、憲法を起草したといった「教科書に出てくるような功績」ではなく、カリブ海の小島で10代の時から小さな商会を経営して商船主などと丁々発止のやり取りしてきた前半生、そして、その経験を活かして「天性の交渉人(ネゴシエーター)」として頭角を表していくというキャラクターに焦点を当てています。
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