じっくりと寝かせてコクを引き出すエイジド・コーヒーが密かなブームに

一般に、コーヒーは、豆が新鮮であればあるほど、美味しく淹れられるものとされているが、近年、ワインやチーズのように、一定期間寝かせることで風味や香りを高めるエイジド(熟成)・コーヒーが、じわじわと人気を集めている。

エイジド・コーヒーは、古くて、新しいコーヒースタイルだ。コーヒーが欧州に伝来した16世紀当時、中東イエメンやインドネシアなどで収穫されたコーヒー豆は、長い航海を経て、欧州に運ばれていた。その間、木製の船体や潮風に触れたり、温度や湿度が変化したりすることによって、より深く、豊かな味わいとなったコーヒー豆は、欧州で人気を集めたという。

しかし、スエズ運河の開通などによって海路が大幅に短縮され、新鮮なコーヒー豆の供給量が増えるにつれて、消費者の嗜好も次第に変化し、現代に至るまで、新鮮なコーヒー豆が主流となっている。昨今、欧米や米国を中心に広がるエイジド・コーヒーのトレンドは、数世紀ぶりの"リバイバル"といえよう。

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熟成に適したコーヒー豆は、酸味の少なく、しっかりと重みのある種類のものに限られている。常時モニタリングし、定期的に回転させて水分量を調整しながら、6ヶ月から3年程度、じっくりと寝かせることで、独特のうまみやコク、甘み、まろやかさが生まれるそうだ。

近年、大手コーヒーチェーンや食品メーカー、コーヒー豆焙煎専門店など、エイジド・コーヒーを扱う事業者が増えてきた。

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