ダライ・ラマの中印国境訪問で両国間に火花

       
<チベットの指導者ダライ・ラマ14世が訪問したのは、中国とインドが領有権を争う国境地帯。怒る中国に対しインドも挑発的だ>

チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が亡命先であるインドのアルナーチャル・プラデーシュ州を訪問したのに対し、中国は5日に懸念を示した。

国連とインドにとって、ヒマラヤ山脈東部の同州はインドが実効支配するインド領という認識だが、中国側は同州の約9万1000キロ平方メートルの領有権を主張している。ダライ・ラマの訪問を許す権利はインドにはないというのだ。

中国は長年にわたりチベット自治区の独立を訴えるダライ・ラマ(81)を危険視し、その活動を非難してきた。

中国外交部の華春瑩報道官は、ダライ・ラマが同州を訪問することで国境紛争が再燃し、中印関係の健全な発展に悪影響をもたらすと発言。インド政府に問題提起した。

【参考記事】ダライ・ラマ亡き後のチベットを待つ混乱

【参考記事】ダライ・ラマ訪問という外交リスク

一方、インド内政部次長キーレン・リジジュは4日、今回で7回目を数えるダライ・ラマ14世の訪問について「アルナーチャル・プラデーシュ州はインドの一部であり、中国はインドの内政に干渉するべきでない」と述べた。

中印関係はすでに緊張状態にある。中国軍によるサイバー攻撃、中国のインド洋進出、中印国境の紛争地カシミールを通ってパキスタンに抜ける中国パキスタン経済回廊(CPEC)計画など、問題が山積みだ。
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2017年4月6日の国際総合記事

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