ミャンマー軍のロヒンギャ弾圧に何もしない米トランプ政権

<民主化以前にはミャンマー軍政を厳しく監視してきた米政権が「民族浄化」を見て見ぬふり>

ミャンマー軍がイスラム系少数民族ロヒンギャに対する激しい弾圧を始めて以来、ここ数週間でロヒンギャ難民が爆発的に増え人道危機に発展しているが、今のところアメリカからはほとんど反応がない。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、ミャンマー軍とロヒンギャ武装勢力の衝突が激化するなか、すでに31万3000人近くのロヒンギャが隣国バングラデシュに脱出した。

ロヒンギャは難民になるだけでなく、数千人が命を落としている。国連は先週、ロヒンギャの死者数は1000人以上とした。一方バングラデシュのアブル・ハッサン・マームード・アリ外相は、3000人のロヒンギャが殺害された可能性があるとしたうえで、ミャンマー軍による攻撃はジェノサイド(大量虐殺)だと言った。国民の大多数を仏教徒が占めるミャンマーで、イスラム系のロヒンギャは迫害の対象となってきた。ゼイド・ラアド・アル・フセイン国連人権高等弁務官は9月11日、ロヒンギャが住む場所を追われ殺害されている状況は「民族浄化の典型例」だと言った。トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領も先週、ロヒンギャに対する迫害は民族浄化でありジェノサイドだと批判した。

【参考記事】存在さえ否定されたロヒンギャの迫害をスー・チーはなぜ黙って見ているのか

アメリカはこの人道危機の最中、ロヒンギャ弾圧に対する批判はミャンマー政府との関係を損なわない程度にする、という綱渡り外交を展開している。ミャンマーの脆い民主化を進展させたいからだ。

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「ミャンマー軍のロヒンギャ弾圧に何もしない米トランプ政権」の みんなの反応 8
  • 匿名さん 通報

    アメリカは関係ないじゃん。アホかニューズウィーク。

    2
  • 匿名さん 通報

    ロヒンギャとか名前つけてんじゃないよ。ベンガル人=バングラデシュ人だ。

    2
  • 匿名さん 通報

    まずはイスラム諸国のバングラ支援、原因つくった英国の仲介、国連はロヒンギャのバングラ定住など解決策を考えるべし。

    2
  • 匿名さん 通報

    北朝鮮で忙しいんだよ。。

    2
  • 匿名さん 通報

    周辺・湾岸イスラム教国が、一時受入とか資金支援とかいっさい手を差し伸べていないのはなぜ?

    2
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