データ偽装問題と無資格検査、全く違う国際的影響 - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代

<一連の製品データ偽装は、日本の製造業に対する国際的なイメージ低下を招いているが、自動車メーカーの無資格検査は国内基準のため国際的影響は少なく、2つの事象は同列には扱えない>

神戸製鋼と三菱マテリアル(子会社の三菱電線工業、三菱伸銅、三菱アルミニウム)に続いて、東レでも子会社の東レハイブリッドコードで販売して納入した製品に関するデータが偽装されており、正規の品質基準を満たしていない製品が流通していたことが明るみになりました。また10月末以降、日産とSUBARUについては、資格試験に合格していない検査員が「完成車検査」を行なっていたことが、明らかになっています。

こうした状況を受けて、世界では日本の製造業の評価が下がったとか、「日本製品」のブランドに傷が付いたという報道がされています。ですが、国際的な影響ということを考えてみると、「神戸製鋼、三菱マテリアル、東レ」の問題と、「日産、SUBARU」の問題は、全く質の違う問題です。その点で、全部をまとめて「劣化する日本の製造業」と言うのは違和感があります。

まず神戸製鋼、三菱マテリアル、東レにおけるデータ、あるいは品質の偽装については、弁解の余地はないと思います。例えば、神戸製鋼の問題については、明るみに出た当時は日本では衆院選の報道におされていたわけですが、アメリカでは大変に大きく取り上げられていました。日本の製造業のイメージ低下という以前に、神戸製鋼の製品を使用している世界の多くの企業がこの問題への対応を迫られていたからです。

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