日本政府はなぜ中朝首脳会談を予見できなかったのか

日本政府は訪中したのが金正恩だと予見できなかったようだ。しかし中朝関係を中韓国交樹立時に遡れば、予見は容易だったはずだ。実は金正恩の訪中時期の可能性は3月21日から末日までの10日間と、ピンポイント的だった。

中韓国交樹立以来の中朝関係

1991年12月にソ連が崩壊するまで、北朝鮮は中ソ対立の間で漁夫の利を得ていた。ところがソ連が崩壊すると主たる後ろ盾を失ったので、中国に経済支援を求めようとした。

ところがその中国が92年に、北朝鮮にとっての目の前の敵国である韓国と国交を樹立してしまったのだ。朝鮮戦争はまだ終わっていない。休戦協定があるだけだ。しかも休戦協定第4条第60節には「締結後3ヵ月以内にいかなる他国の軍隊も南北朝鮮から撤退しなければならない」と書いてあるが、在韓米軍はいまだに撤退していない。

だから北朝鮮としては、米韓は休戦協定に違反しただけでなく、まだ交戦中であるという強い認識を持っていた。

その韓国と、北朝鮮にとって唯一の軍事同盟国となった中国が国交を樹立するというのは、最大の裏切りだ。

当時の金日成(キム・イルソン)国家主席&総書記は激怒した。

「それなら我々は中華民国・台湾と国交を樹立してやる」と怒ったのだ。

それに対して当時の中国の実際上の指導者、鄧小平は

「やるならやってみろ!それならこっちは、中朝国交を断絶してやる!」とやり返した。

そのような中朝間の大ゲンカの結果、結局は旧ソ連の肩代わりとして、中国が北朝鮮への経済支援をするということで両者は妥協することとなった。

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「日本政府はなぜ中朝首脳会談を予見できなかったのか」の みんなの反応 3
  • 匿名さん 通報

    森友で忙しいから

    0
  • 匿名さん 通報

    改竄の指示で忙しかったから

    0
  • 匿名さん 通報

    「予見できなかったようだ」…本当ですか。そんな気がしてるだけじゃないの?予見していなかったという「裏」をどうやって取ったの?あんたがたのゴシップは目に余るので信用できないんだよね。

    0
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2018年3月30日の国際総合記事

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