NAFTA再交渉「カナダ抜き」の屈辱 ナイーブ過ぎたトルドー首相

カナダのトルドー首相が「友達」だと思っていたメキシコは、さっさとトランプとディールを結んでしまった。これ以上の屈辱はない。だが、まだ手はある

8月27日、メキシコとアメリカの二カ国間で行ったNAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉で大筋合意したことは、二つの格言を思い出させる。一つは19世紀にイギリスの首相を務めたパーマストン卿による「国家には永遠の友人も同盟国もない。あるのは永遠の国益だけだ」。もう一つは「正直者がばかを見る」だ。

ドナルド・トランプ米大統領のツイッターがメキシコに対する非難や「国境の壁」問題に溢れていた昨年、カナダのジャスティン・トルドー首相とクリスティア・フリーランド外相は、メキシコを裏切ってアメリカと二国間協定を結ぶことはない、1994年に発足した北米3カ国間の自由貿易協定であるNAFTAを維持する、と勇ましかった。2016年にバラク・オバマ大統領(当時)、トルドー、メキシコのペニャニエト大統領の3人が結束をアピールした北米3カ国首脳会談を思い起こさせる団結ぶりだ。

当時、トランプの保護主義的な攻撃によって打撃を受けるのはメキシコだと考えられていた。そこでカナダが誠実な仲介者の役割を果たし、メキシコにも公平な取引をアメリカに要求することになるはずだった。

今後は「米メキシコ貿易協定」に?

だが気まぐれなトランプは、大統領就任2年目に攻撃対象をカナダに変え、その貿易慣行を批判。トルドー個人をも侮辱した。そして8月末、メキシコは「友人」を裏切って国益を追求した。

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