獲物の頭部を収集するコレクター・アントの謎

<60年間謎だったフロリダ州のアリの不思議な「風習」の謎が一部だが解けた>

米フロリダ州に生息するヤマアリの一種に、科学者の注目が集まっている。このアリはもともと、種類の違うアリを殺した後、切断した頭部で巣を飾り付ける、という謎の「風習」で知られてきた。今回新たに、そのヤマアリが攻撃時に化学物質を分泌して獲物に偽装(化学擬態)し、毒性の蟻酸をかけて殺すことが明らかになった。

「フロリダアリ」という名のこのアリは、60年以上前から科学者らの研究対象になってきた。生息地は米南東部に限られ、フロリダ州全域およびアラバマ州とジョージア州の一部で見られる。

フロリダアリの発見後すぐ、科学者たちはその巣が大顎を持つアギトアリの頭部で一杯になっていることに気が付いた。アギトアリは、恐ろしい捕食者として知られるアリなのにもかかわらずだ。そのため当初は、アギトアリが使わなくなった巣にフロリダアリが引っ越したせいではないかと考えられた。

フロリダアリはアギトアリに特化した捕食者ではないか、という仮説もあった。

国際社会性昆虫学会の機関紙「Insectes Sociaux」に11月16日に掲載された論文で、米ノースカロライナ州立大学のアドリアン・スミス准教授は、フロリダアリがアギトアリを攻撃する際に何が起きるのかを観察。その結果、フロリダアリはアギトアリと同じ化学物質を分泌して化学擬態することを発見した。獲物の身体を覆うロウと同じロウを作ってまとうのだ。

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