ウクライナ、戒厳令を発令「ロシアは地上戦を準備している」

<ロシア当局が白昼堂々ウクライナ艦船3隻に発砲し拿捕したことは宣戦布告のようなものだ>

ウクライナ海軍の艦船3隻がクリミア半島近海でロシアに拿捕されたことを受け、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は翌11月26日にテレビ演説を行い、戒厳令を布告する考えがあると述べた(その後、26日から30日間として発令)。ロシアがウクライナに対する地上戦の用意を進めている証拠を同国諜報機関をつかんだと、ポロシェンコは主張した。

ロシアは25日、黒海からケルチ海峡を経由してアゾフ海に向かっていたウクライナ海軍の艦船3隻に対して発砲し、その後拿捕した。両国は、2014年にロシアがウクライナのクリミア半島を併合し、ウクライナ東部の武装分離勢力を支援するようになって以来、緊迫した関係にあったが、この事件で緊張は跳ね上がった。戒厳令を敷かれれば、軍がウクライナを支配することとなる。

専門家の多くは、ロシアが25日にウクライナ艦船を攻撃したことは、状況を大きく変化させたと話す。

悪事を隠す気もなくなったロシア

元駐ウクライナ米大使のジョン・ヘルブストは本誌に対し、「ロシア軍が遂に白昼堂々とウクライナ艦船に攻撃を仕掛けた事実は大きい。紛争は新たな一線を越えた」と語った。ヘルブストによれば、ロシアは2014年にウクライナのクリミア半島を併合したときでも西側の目を気にしてロシア軍の徽章を付けていない覆面兵士を使っていた。ウクライナ東部のドンバス地方では数千人規模のロシア軍将校が分離派勢力の戦闘を指揮しているが、ロシアはあくまで関与を否定している。だが今回の事件は隠しようもない、という。
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