金正恩訪中と習近平の思惑――中国政府高官を取材

金正恩委員長4度目の訪中に関して、習近平国家主席の思惑を解く日本メディアの解説には「日本好み」のものが多かった。真相はどうなのか、中国政府高官を単独取材した。事実は日本の報道とかなり異なる。

そもそも「習近平の招聘」に対する誤読

外交関係者なら誰でも知っていることと思うが、たとえば安倍首相がどんなに国賓として招聘されて習近平国家主席と会談したいと切望しても、習近平と会うためなら、習近平からの招聘状がなければ中国入国はできない。

それと同じように、金正恩委員長がどんなに訪中して習近平と会いたいと思っても、習近平の招聘状がなければ中国入国はできないのが常識だ。

しかし日本のメディアは「わざわざ習近平主席が招聘した」と、まるで「習近平が主導的に懇願して金正恩訪中があった」かのように報道し、日本国民をミスリードしている。

実際、どうだったのか。先ず、この点に関して中国政府高官に聞いてみた。

以下、Qは遠藤、Aは中国政府高官。

Q:日本では習近平がわざわざ主導的に金正恩を招聘したような報道がなされていますが、実態はどうなんですか?

A:何をバカなことを言っているのか。外交のイロハを知らない者たちが言っていることになど、耳を傾ける価値もない。当然のことながら、今般の金正恩訪中は金正恩側が懇願してきた。それによって、中方(中国側)は、米朝首脳会談が近づいたなというのを実感したくらいだ。

Q:なるほど、そうなんですね。
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