ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

今回ハワイ州保健局が発表した3人のうち2人は、当局が調査したところ感染源を特定できなかった。しかし1月に広東住血線虫症に感染した1人は、「手作りのサラダをたくさん食べた」と話しており、ここが感染源とみられている。この人物は入院せずに回復した。2月に感染した人は入院を要するほど体調を崩したが、やはり感染源を特定できなかった。しかし野菜やフルーツなどを摘んでそのまま食べたといい、これが原因だと考えられている。

ハワイ州保健局のウェブサイトは、カタツムリやナメクジを餌にする淡水エビ、陸生のカニ、カエルなども宿主になっている可能性があるため、生のままや火をよく通さずに食べると感染する可能性があるとしている。

治療法はなし、しかし死に至るケースも

米疾病対策センター(CDC)によると、人間が広東住血線虫症に感染した場合、今のところ対症療法程度しか治療法はない。しかし多くは、広東住血線虫が体内で死ねば自然と治癒するため、治療の必要はないとCDCは説明している。また、感染した人から別の人にうつることもない。

米誌フォーブスによると、広東住血線虫に感染しても、まったく症状が出ないケースもあれば、腸壁から入り込んで中枢神経系や脳にまで到達してしまい、深刻な状態になるケースもある。

実際に、脳にまで到達して死亡した例もある。本サイトでも昨年11月に報じたが、オーストラリアでは2010年にナメクジを食べた当時19歳だった青年が広東住血線虫症に感染した。その後、さまざまな合併症を患った末に昨年11月2日、死亡した。感染症が原因で脳に損傷を受けていたという。フォーブスなどによると、この青年がナメクジを食べた経緯は、「ナメクジが食べられるかどうか」に挑戦する遊びの一環だったようだ。CDCは、子供がこうした「挑戦」を突きつけられて受けて立ったために感染するケースも少なくないとしている。実際に、今回感染が確認されたうちの1人は、ナメクジが食べられるかどうかの挑戦を受けて食べたために感染した。

あわせて読みたい

ニューズウィークの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

国際総合ニュースアクセスランキング

国際総合ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2019年6月3日の国際総合記事

キーワード一覧

このカテゴリーについて

世界の経済情報、政治、外交、宗教や事件など世界中の情報をお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。