アポロ計画50年 「月に挑んだ男たち」が語る人類最大の冒険

<月面着陸という前代未聞のミッションに挑んだ宇宙飛行士4人が、宇宙探査の過去と現在そして未来を語る>

その距離、実に38万4400キロ。それは人類が成し遂げた最も長い旅であり、その記録は今も破られていない。彼らを乗せた巨大な宇宙船に積まれたコンピューターの性能は、今なら小学生も持っているiPhoneにすら及ばない。演算速度は1メガヘルツを少し超える程度だった。今はギガ単位だから、文字どおり桁が違う。

ジョンソン宇宙センターの管制室ではもっぱら男たちが、もっぱら昔ながらの道具(人の頭脳と紙と鉛筆)を頼りに働いていた。今のスパコンは秒単位で軌道計算をこなすが、当時は気の遠くなるような時間がかかった。

1969年7月20日にニール・アームストロングが人類として初めて月面を歩いてから50年がたつ。月に行った人間は彼を含めて24人。月面を歩いた人は12人を数えるのみだ。

彼らは偉大な探険家と称賛され、マルコ・ポーロやコロンブスと肩を並べる存在となった。だがアポロ計画の偉業も、今や遠い歴史上の出来事。子供たちは宇宙飛行士を月まで運んだ古めかしい乗り物を、未知の大陸を発見すべく嵐の海に乗り出した15世紀の木造船を見るのと同じ目で見つめる。

しかし月への旅は、本人たちの想定以上に宇宙飛行士を変えた。月の地平線から青い地球が昇る姿を見たのも、この地球がいかに小さくはかないものかを体感したのも彼らが最初だった。彼らが月の軌道を回っていた頃、地上ではベトナム戦争が続き、米ソ両国は軍拡競争に明け暮れていた。アポロ計画自体も冷戦の落とし子だった。

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「アポロ計画50年 「月に挑んだ男たち」が語る人類最大の冒険」の みんなの反応 7
  • 匿名さん 通報

    本物の月面は写真で見る灰色一色と違い様々な色彩に満ちている。ビーン氏はそれを描くのが好きだという。

    0
  • 匿名さん 通報

    着陸船のクルーは、桜花より速い超高速で降下しつつ、月面までの対地高度やそこに転がっている岩の大きさを正確に目測し、理想的な場所で逆噴射をかけている。有視界飛行に慣れた元空軍パイロットだけある。

    0
  • 匿名さん 通報

    大気圏内でも、人工的な滑走路やヘリパッドのない自然の地形は対地高度が掴みにくい。100%有機的形態の月面に目測で着陸したのは驚異的。視界が良かったのが救いだろう。

    0
  • 匿名さん 通報

    ファーストマンの最初の方で月に行くはずだったメンバーを乗せた飛行機が視界不良で着陸に失敗し全員死亡する。視界の良い宇宙や月ではそういう事故は一度も起きていない。

    0
  • 匿名さん 通報

    大気圏内では、着陸進入中に「見えない」突風に煽られたりする事もあるが、真空状態ではそのリスクもない。

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