「なおがら展」は浅草ビューホテルで8月10日(土)~8月12日(月祝)に開催されました。写真を本格的に取り初めて1年ほどのなおがらさんの初めての写真展。
今回は、このなおがら展の様子をレポートいたします。

8つの「してん」をコンセプトにした写真展とは
今回の写真展のコンセプトは「してん」。この「してん」がひらがなになっているのにも意味があります。じつは、8つの「してん」とは、「始点」「四点」「私点」「指点」「死点」「至点」「支点」「視点」のことを示すからです。

実際に写真展の視点のエリアマップにはこんな風に書かれていました。


そして、この8つの「してん」の中で、なおがらさんが一番注目しているのが「私点」。なおがらさんが1年半かけて撮影してきた笑顔の写真で、会場に来たお客様を迎えている場所でもあります。

トップ写真のなおがらさんの背景にある写真が、その一部です。とてもいい笑顔で、会場に来たお客様たちも、笑顔で写真を撮られていました。

また、今回の写真展のテーマは「喜ばれる人になる」です。写真の中にいる人も、写真の外にいる人もみんなが笑顔になる会場で、ただ見るだけの写真展とは少し様子が違っていました。

2000点による豪華な作品がズラリ!
今回の写真展の目玉の一つは、2000点もの写真が飾られているというところでもあります。
一つ一つはとても小さな写真ですが、それが合わさることで笑顔の連鎖が起き、なおがらさんが目指している世界観を表現しているのではないかと思いました。


なおがらさんが撮る写真は、撮られる人との対話の中で生まれています。浅草に来る人、浅草に住んでいる人、人にはそれぞれの物語が存在し、その物語の一部をポジティブな状態で一つの写真の中に残していく。それがなおがらさんの写真の特徴ともいえるのかもしれません。

個人の写真以外にもこういった写真も、違う「してん」で撮られたものが飾られていました。


真ん中の屋久島の猿の写真は、なおがらさんがストリートスナップとして初めて撮影したもの



どれも躍動感があり、映画のワンシーンを観ているかのような写真ばかりです。

また、なおがらさんは写真を撮った相手に、現像をした写真を手渡しする際に、写真の裏側にメッセージを書いています。今回も裏にメッセージが書かれている写真が、いくつも飾られていました。


一人ひとりに対して、写真にお手紙を書いていくスタイルは、貰った方もすごくうれしくなりますよね。デジタルな世の中になってきている中での、アナログスタイルというのが、人々の心に深く刺さるのかもしれません。

浅草ビューホテルとの初めてのコラボ。展示会場との相性のよさ
もう一つの目玉は、浅草ビューホテルとのコラボです。
普段は披露宴会場として使われている「ベルヴェデール」。会場内からの景観もとてもよく、すぐ近くにあるスカイツリーが圧倒的な存在感を出していました。


また今回、なおがらさんは、ベルヴェデールで個展をすると決まってから、浅草ビューホテルに勤める人たちすべての写真を撮りたいと考え、一人ひとりに会いに行ったそうです。


浅草の街でストリートスナップを撮っている時と同じように、一人ひとりのスタッフと会話をしながら写真を撮っていき、それが一つのパネルにまとまっていました。

ホテルのスタッフたちも、自分たちがどこに貼られているのか、他のスタッフはどんな表情で写っているのかに興味津々の様子で、写真を見ながら楽しそうに話をしていたのが印象的です。


なおがらさんのストリートスナップは、それぞれ個人の思い出の一画面になるような、そんな写真なのかもしれません。

五感を刺激する写真展!音と香りの演出

写真の裏にスピーカーやお香を設置し、五感で楽しめるような工夫も
今回の写真展の特徴は、音と香りの演出があるということです。音は写真の近くに、なおがらさんが実際に写真を撮っている時の相手との会話が流れるようになっていて、普段どうやって写真を撮っているのかがわかり、ついつい聞き入ってしまいました。

また香りは、会場のスカイツリー側(浅草寺の線香)と上野公園側(Soothe / stick incense身体を解きほぐすような、柔らかいグリーンフローラルの香り)で違う香りの演出をしていました。ただ、ホテルでの香りの演出は難しく、飲料部販売促進・顧客管理マネージャーの佐藤さんと試行錯誤されたようです。また、音や照明に関しても、なおがらさんが出したアイデアを、台東区に本社がある会社や浅草で活躍している人たちの手を借りることで実現したと、おっしゃっていました。

さらに今回は、なおがらさんがストリートスナップをしている中で出会った方たちをお招きした特別イベントも行われていました。


初日は2組のライブがあり、私が写真展に行っている時はDEFIさんのライブ中でした。透き通るボーカルの声が、なおがらさんの写真と混ざり合い、会場内を盛り上げていました。

イベントを終えた、なおがらさんのこれから
色々なことが盛沢山だったなおがら写真展。最後に、なおがらさんご自身からイベントを終えた後の感想をいただいています。

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Q:初の個展「なおがら展」開催ということで、展示を終えた想いやお気持ち、ご感想を教えてください。

今の僕にできる全てを出し切ることができ、さらに「こんなに応援してくれている人がいるんだ」と、リアルで初めて感じました。
ご来場頂いた皆さま、いつも応援してくださるフォロワーの皆さま、浅草の皆さま、なおがら展プロジェクトメンバーの皆さまに心から感謝しています。


Q:今回の展示を経て、今後どのような活動をしていきたいなど、想いを教えてください。

まずはコツコツと今までやってきたストリートスナップ、ライブ配信を継続的にやること。その上で、来年のなおがら展や出版に向けて挑戦していきたいと思います。


Q:また浅草ビューホテルで写真展を開きたいと思いますか?

浅草ビューホテルでやりたいです!
今回はみんなで作り上げた個展だったので、このご縁を更に深め、更に面白いことにみんなで挑戦したいと思っています。
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これからもどんどん進化し続ける、なおがらさん。
ぜひ機会があれば、一度なおがさらんの世界を覗いてみるのも良いかもしれません。






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