9月がスタート、秋の行楽はもう計画されましたか?実は今こそ行くべきは長野・信濃大町!9月の3連休初日となる9月14日(土)、9月15日(日)に、信濃大町駅から徒歩圏内にある4つの醸造所を自由に巡りながら種類豊富に日本酒やビールが飲み比べできる「北アルプス呑み歩き」が開催されます。

この時期は毎日、壮大な観光放水をしている黒部ダムや、その貯水ダムを回遊する遊覧船ガルべが今年11月で見納めになることも話題になっており、呑み歩きイベントの前後にぜひ訪れたい観光スポット。
また近くには大町温泉郷 も♪ 今年は3年に1度、大町市で開催される「北アルプス国際芸術祭2024」も前日の9月13日(金)から11月4日(月・祝)まで開催され、街の至るところに国内外のアーティストたちの作品が展示されます。見どころ満載!

◆温泉、グルメ、お酒の飲み比べ、黒部ダム観光、どの順番で回る?

壮大な観光放水をしている黒部ダム。左側に浮かんでいるのが遊覧船ガルべ
新幹線や特急で、東京駅や新宿駅から約3時間で到着する信濃大町。朝7時頃に都内を出発すれば昼前には信濃大町に到着します。「北アルプス呑み歩き」の開催時間は13時~17時なので、その前にまずはご当地グルメのランチを楽しんではいかがでしょう?

観光客に大人気のお食事処は「創舎わちがい」。明治時代からの築130年以上の古民家で営むカフェ・ギャラリーで、この時期は北アルプス国際芸術祭 期間限定メニューが提供されています(要予約)。他にはご当地メニュー「黒部ダムカレー」が食べられるお店も林立しています。

「創舎わちがい」の「芸術祭 塩の道お祭りご膳」3,000 円(お酒は別途料金)
13時を過ぎたらさっそく「北アルプス呑み歩き」へ参加。事前に「e+(イープラス)」で購入したチケットを持って「いーずら大町特産館」へ。専用お猪口やMAPなどを受け取ります。イベント概要は以下の通り

呑み歩きの観光MAP
【北アルプス呑み歩き イベント概要】
開催日時 :2024年9月14日(土)・15日(日)、両日とも13:00~17:00
会場   :長野県大町市本通り周辺 ※JR信濃大町駅から徒歩圏内
開催醸造所:白馬錦酒造(白馬錦)/北安醸造(北安大國)/市野屋(RYUSUISEN)
  /北アルプスブルワリー(クラフトビール、最初の1杯のみ無料、2杯からは有料)
  ※北安醸造は14日(土)のみ開店で、15日(日)は不参加
参加費  :9月14日(土)3,000円、9月15日(日)2,500円

チケット購入方法:電子チケットまたは現金
(1)電子チケット:「e+(イープラス)」にて発売中
https://eplus.jp/sf/detail/4147320001-P0030001
(2)現金購入:以下のお猪口引換所にて8月下旬から販売開始予定
お猪口引換所(市内1カ所):いーずら大町特産館(9:30~18:00 水曜日定休)
※チケット枚数には限りがあります。できるだけ事前に購入をお願いいたします。
※2日間の通しチケットはございません。2日間参加される方は、それぞれ1枚ずつ計2枚をご購入お願いします。

◆北安醸造と梯剛之氏のピアノ生演奏は9月14日のみ

昨年の北安醸造での一斉乾杯の様子
9月14日に優先的に訪れたいのが北安醸造。翌日は閉まっている酒蔵なので、蔵元たちと一緒に乾杯できるのは14日のみ。地元最大級の木造建築で、二階に麹室がある珍しい造り。2m以上もの大黒天様が徒歩圏内にある蔵で、お酒のラベルにも大黒天様の福顔をあしらい「北安大国」という銘柄のお酒が愛されています。

夏でもひんやり、冬は極寒という地の利を生かして、日本酒をタンク貯蔵ではなく、全量瓶詰め貯蔵をしている大変珍しい酒蔵。手間をかけた独自の貯蔵法がとびきりおいしいお酒を生み出しています。水温が一定の井戸水と、変動する水道水の2種を巧みに使い分けており、先達からの酒造りの知恵がたくさん詰まっている蔵。

9月14日にピアノを演奏する梯剛之氏 撮影@尾形正茂
同じく9月14日だけなのが、国際コンクールで数々の受賞歴がある世界的なピアニスト 梯剛之(かけはし たけし)氏によるピアノ生演奏。近隣の「麻倉 Arts&Crafts」の2階で開催され、「北アルプス呑み歩き」のリストバンドをしている人は〔立席〕無料 〔椅子席〕1,000円。第1回は9月14日 14:30~、第2回 16:00~で1日に全2回公演、各会30分ずつ開催されます。

梯氏は小児癌により生後1ヵ月で失明しましたが、音楽を聴かせると泣きやみ、メロディーを正確に再現し、玩具がわりにピアノに親しんで育ちました。その後、ウィーン国立音楽大学準備科に入学し、98 年ロン=ティボー国際コンクールでは第 2 位、2000 年ショパン国際コンクールワルシャワ市長賞受賞。

プラハ交響楽団はじめ国際的な著名団体と共演、国内のみならず海外各国で演奏を重ねてきました。今回は短い時間の中ですが、本人によるトークとともに繊細なタッチの梯の音色を鑑賞できます。事前予約はできず、席に限りがあるので、早めに会場入りしてスタンバイしたいですね。お酒とピアノ生演奏、最高ですね!

◆超レア体験!蔵人DJとノリノリで日本酒飲み比べ!?

蔵人DJと屋外で日本酒を飲み比べが楽しめる市野屋
両日ともに楽しめる酒蔵の一つが市野屋。明治時代の町家、土蔵群が残る酒蔵で、通りに面した「なまこ壁」など創建当時のたたずまいを今に伝えています。女性杜氏が醸す蔵で、彼女の得意な生もと造りの酒はぜひ味わいたいもの。何種類もの地元の水を使い分けて日本酒を醸すのも特徴的です。

特筆すべきは市野屋の蔵人DJ。当日は屋外の駐車場で蔵人DJが音楽を流しながら、ノリノリで様々な日本酒を飲み比べできるのです。キッチンカーのおつまみも用意。
超レアな体験が楽しめそう!

白馬錦酒造のお酒も飲み比べできる
白馬錦酒造は7km圏内の地元の酒米のみ(ひとごこち、山恵錦、美山錦など)を使った日本酒を醸している蔵。石川県出身で、ご実家も酒造りをされている次男として生まれ育った杜氏の松浦宏行氏は、「日本酒を飲むとお客様はパッと明るくなり、笑顔が花開く。その瞬間だけでも幸せになれる。お酒を飲んで1日Happyになるというのが理想」と語ります。

同蔵では自家製のオリジナル梅カキ氷も販売。日本酒を使った梅酒も販売しているので、同じ梅を使ってカキ氷の梅シロップを作ったのだそう。これも超レア体験になりそうです。

清冽な水を使用している北アルプスブルワリーのビール
元珈琲職人の醸造家が手がけるコーヒービールが話題なのは北アルプスブルワリー。最初の1杯のみ無料で、2杯からは有料になります。水質をあえてコントロールせず、そのまま使うことでテロワールも表現し、様々なビールを提供しています。

酔ってきたら芸術祭を鑑賞しながらひと休み。酔いが覚めたら、夜は大町温泉郷で癒されましょう。
日帰りでも入れる入浴施設もあります。翌日は午前中に黒部ダム観光に行った後に、1日目では回れなかった呑み歩きの酒蔵を回るのがおすすめです。グルメの秋、芸術の秋、この機会に存分に堪能しましょう!


≪筆者プロフィール≫
▪滝口智子


国際きき酒師&サケエキスパート
飲食ライター歴20年の食いしん坊バンザイ!記者&PRプランナー。
日本酒やワインなどもこよなく愛す。
テレビ番組などにも出演中。


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