料理大好き、手抜き料理が得意なkimiko♪です。今回紹介するのは、ふだんなら捨ててしまうセロリの葉っぱを使った「始末料理」。
関西には古くから「始末する」という言葉があり、節約・倹約するという意味合いを持ちます。そして「始末料理」とは、”食材を無駄なく使い切る”こと。食品廃棄の問題や消費生活を見直すきっかけとなり、SDGsにも通じる考え方・倫理観なんです。

長ねぎまるっと1本で3品!青い部分でご飯のお供「ピリ辛炒め」と「卵焼き」、白い部分で「肉巻き」できた!【始末料理】

見た目はまるで”ジェノベーゼ”!なセロリのペースト

先日、テレビ番組『あさイチ』を見ていたら、セロリを特集していました。
そこで管理栄養士の佐藤秀美さんが言っていたのは、
「葉を捨てるなんて、もったいなさすぎます! セロリは茎よりも葉のほうに香り成分が多く含まれます。5倍から、ものによっては500倍くらい違うんです。
そのぶん好き嫌いは分かれますが、好きな人にはたまらないんです」
ということ。

そこから、イタリア料理店・メログラーノの店主、後藤祐司さんがセロリペーストのレシピを披露していたのですが…。
見た目はまるでジェノベーゼ!
わたしはセロリが大好きなので、お味に興味津々です♪ さっそく作ってみることに。

【材料】
セロリの葉…60g
くるみなどナッツ類…20g
アンチョビ…7g
にんにく…1/2かけ
オリーブ油…60g
粉チーズ…10g

【作り方】
ナッツ類、アンチョビ、にんにく、オリーブ油、粉チーズを容器に入れて上にセロリの葉を乗せたら、スティックミキサーやフードプロセッサーでペースト状になるまで、撹はんする。

作り方はいたって簡単ですね。
こちらは、メイン材料となるセロリの葉っぱ。

先日「セロリのしゃぶしゃぶ」を作った時の残りです。

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ


ナッツ類は何でもOKとのこと。
番組ではアーモンドを使っていましたが、わたしは油分が多くてやわらかなカシューナッツを使いました。

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ


材料を全てミキサーに入れます。
ただしナッツ類が固くてミキサーの刃が痛みそうな場合は、そのまま入れないこと!
ビニール袋に入れて叩き、少し砕いてからミキサーへ入れるようにしてくださいね。

それにしても、全て入れるとかなりの量!

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ


約1分強、撹はんしました。

ペースト状になりましたよ。

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ


完成!
見た目は、ジェノベーゼでも香りはセロリですね。
もちろん、バジルの香りはしません(笑)。

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ


ココでペロッと舐めてみます。
まったりとして甘味があり、セロリ好きにはたまらないおいしさです。
しかし、セロリ嫌いの夫は舐めただけで「セロリの匂いが…!」とギブアップ&うがいをしていました。

セロリが苦手な人には、ちょっと香りが強すぎるかもしれません。

クラッカーなどにつけてもおいしそうですが、今日は茹で鶏にかけてみましょう。

茹で鶏の作り方

【材料】
鶏むね肉…1枚
(ささ身でも可)
水…600ml
酒…大さじ1杯

【作り方】
1.鍋に水600mlを入れて沸騰させる。
2.沸騰したら水200ml(分量外)、差し水をする。
3.お湯の温度が下がったところに鶏むね肉を入れる。沸騰させないよう弱火で約15分加熱し、火を止める。

4.余熱で中まで火を通したいので、鍋のフタをしたまま冷ます。

沸騰したお湯に差し水をしたら、鶏むね肉を投入します。

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ


沸騰させないように弱火で約15分加熱します。
火を止めたら、鍋のフタをして冷ましましょう。
ここでのポイントは、しっかり中まで火を通したいのでフタは開けないこと!
火の通りが心配なときは、保温カバーなどで鍋を包んでもOKです。

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ
null


温かいうちに切ると肉が崩れるので、しっかり冷めてから切りましょう。

煮汁につけたまま冷ますと、茹で鶏がしっとり仕上がりますよ。

さあ、カットした茹で鶏にトマトとブロッコリーを添えて…。
セロリペーストをかけて、いただきます!

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ


セロリペーストが、なんとも濃厚!
しっとりした茹で鶏にまったりと絡み、本当においしいです。
ブロッコリーやトマトとも好相性。
これはドレッシングとしても使えそうですね。

さて、もう1品!
なんと、カレーを食べる前にこのペーストをかけるだけでコクが増すうえ、香りもフレッシュになるんですって。
これはおいしそう!

ということでカレーを作って、セロリペーストをかけてみました。
すると…。
不思議なことにカレーの辛味がやわらかくなりました!
もちろん辛くないわけではないのですが、味に深みとコクがプラスされ、ねっとりとしたおいしさが加わった感じ。

「葉の苦味には複雑な味わいがあり、料理に奥行きやコクを出す作用がある」という栄養士・佐藤さんの言葉に納得です!

【始末料理】セロリの葉でイタリアンな「万能ペースト」作ってみた!肉、魚...カレーにかけると悶絶級な旨さ


ちなみにセロリの匂いが苦手なら「食べる直前にカレーに入れるのではなく、ルウを作る際に入れて煮込むとコクだけが残っておいしく食べられる」(栄養士の佐藤さん)そうですよ。

どんな料理に入れても、隠し味のような効果が期待できそう。
保存期間は冷蔵で5日、冷凍で1か月とのことなので、作り置きして料理に少しずつ加えるといいかもしれませんね。

このセロリペースト、ぜひ一度は作ってみてほしい一品です!
セロリ好きにはたまりませんよ~♪