前輪駆動車をベースに開発された1台 サスペンションは前後ともにオーソドックスなストラット。ブレーキなどにも特別目新しい技術や専用設計の部分は少ない。
だが、ミッドシップカーらしいハンドリングは存分に味わえた。

 MR2はその後、86年8月のマイナーチェンジで4A-GEU型にスーパーチャージャーを採用した4A-GZE型エンジン搭載車を追加。低回転から厚いトルクを発生する強心臓に対応するよう、大径ダンパーやサスアーム取り付け位置の変更、タンデムブレーキブースターなどを採用している。

 さらに87年8月の一部改良ではバルブタイミングの変更、エキゾースト径の拡大などを施した。また、リアスタビライザーとブリヂストンRE71を装着するADパッケージを新設している。

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左後ろのステッカーはスーパーチャージャーの証!|トヨタ MR2 スーパーチャージャー Gリミテッド ADパッケージ Vol.2

スポーツシートは初期型ではサイドの上や座面部分の生地が赤かった。
この後期型ではグレー一色にされている。

左後ろのステッカーはスーパーチャージャーの証!|トヨタ MR2 スーパーチャージャー Gリミテッド ADパッケージ Vol.2

FFのものをそっくり移植しているためエンジンは横置き。そのチェーンケース側へはボディ右側のエアダクトから外気を導入して冷却性を高めている。

左後ろのステッカーはスーパーチャージャーの証!|トヨタ MR2 スーパーチャージャー Gリミテッド ADパッケージ Vol.2

フロントフードを開けるとスペアタイヤやウオッシャータンク、車載工具やジャッキが収まっている。サンシェード付きムーンルーフを収納できたが、86年のマイナー以降に設定されたTバールーフは収納できない。

左後ろのステッカーはスーパーチャージャーの証!|トヨタ MR2 スーパーチャージャー Gリミテッド ADパッケージ Vol.2

スーパーチャージャー装着車には専用のFRP製エンジンフードバルジが採用された。


掲載:ハチマルヒーロー 2010年 05月号 vol.13(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)