スマホとSNSと、イイ写真 Vol.2
だれもがスマホで写真を撮れて、SNSにアップできる時代。満喫しているオッサン世代も少なくないハズ。

デジタルフォトライフをさらに充実させるためのテクニック&マナーをご紹介。ちょっと耳の痛い話かもしれないけど、知っておいて損はありませんよ!

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「SNSでの自撮り写真、特におじさんの自撮りってイタいんですよ」。

いきなり耳の痛いご指導で始まった、スマホ写真のリテラシー&テクニック指南。第2回となる今回のコメンテーターも、個人ホームページ時代から活動を続け、SNS黎明期よりネットをウォッチし続けているブロガーのIzuminさん(Instagramのフォロワーは5000人超)です。実際Facebookに多い印象ですが、SNSにはオッサンの自撮りが溢れてますよね……。

知らず知らず若者が引いてるかも……大人の痛い自撮りって?
Izuminさん

「おじさんたちの写真に限らずですが、私は基本的に、自分が不快に感じるような投稿が多い方の写真を、タイムライン上に表示させないようにしています。

ですので、例えば妙な自撮り写真の投稿が多いFacebookおじさんに限っても、友だち関係は維持したままフォローを外しています。またInstagramの場合ですと、お相手がフォローしてくださっても、投稿している写真が『美しくないな』と思ったらフォロー返ししませんね」。

おお、かなり手厳しい。そもそもなぜそういった自撮りって痛いんでしょうか?

「まず、女性のストライクゾーンは一般的にみて狭いと思うのです。個人的な考えでもありますが、感度の高いお洒落な女性ほど男性を見る目はとても厳しいかと。かといって変顔なら面白いから良いわけでもなくて、最初はウケて『いいね!』をもらうかもしれませんが、それで調子にのって何度も見せられると正直きついと感じます」。

確かに、女性は男性に比べて一目惚れする確率が著しく低いともいわれてますし、好みでもない男性の顔がタイムラインにずらーっと並んだら、そりゃいい気はしませんね。それにしても、一部のSNSを嗜む大人って、なんで毎日自撮り写真をアップしちゃうんでしょうね……。

「うーん、もしかすると特にFacebookは『自分の近況を顔写真付きでネットにアップする場』という認識で広まっちゃったのかもしれないですね。そもそも直訳すれば“顔本”というくらいですから、間違ってはいないのかもしれないのですが(笑)。他にも投稿するものはたくさんあると思うんですけど、毎日家と会社の往復で興味の範囲も狭く、何を撮っていいかわからない。いきおい、投稿写真がランチ、飲み会、釣り、ゴルフ(の自撮り)と乏しくなっちゃうんだと思います。

実際にそのような会話を耳にしたこともあります」。

もはや再起不能なほどにコテンパンにやられていますが、許される自撮りってあるんでしょうか?

「ようは頻度とセンスだと思います。自他ともに認める超イケメンでも毎日アップするから痛いのであって、1カ月に2回くらいなら、まあ許容範囲。シチュエーション的にはペットや自分の子供と一緒に映っている写真は好感度が高いと思います。また個人的にセンスがいいなと思うのは『本日のコーデ』や『今日のランチ』といった写真で、首から下や手もとしか映さない写真です。顔がよくわからないほうが、かえって想像がかきたてられて好印象だと思いますよ。

ミステリアスだからこそ、実際に会いたくもなりますし」。

なるほど。秘すれば花。モロ自撮りよりイマジネーションを掻き立てる写真を投稿したほうがいいのかもしれませんね。だからといって、筋肉ムキムキの上半身を出せばいいってもんじゃないですからね!

取材・文/熊山 准